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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
救命講習が無料と思わないで!!
 私たちの活動、副代表がPRに頑張ってくれて少しづつですが、講習のお問い合わせをいただくようになってきました。昨年、受講してくださったサークルさんからも新年度に第二回目の講習を考えていますというお話し、保育園とのコラボ企画、副代表と話しをしていくなかで小児・乳児に関わる人への講習等、これから詰めていく内容もありますが、地道に活動を続けていくことの大切さを改めて感じています。

 以前のブログでも触れてますが、救命講習が無料と思ってる方や団体が多い事、それは私たちの活動をPRしていて常に出てくる話しです。私たちはボランティアといっても、小児・乳児のマネキンの借用送料、消毒代等、経費は発生しています。それらは、過去の講習でいただいた受講料から支出しています。会を設立して3年、地道に講習をやってきた中でいただいた受講料で活動しています。私たちの受講料も高いという人もいれば、もっととってもいいという人、いろいろです。完全ボランティアでは長続きしないことは確か。そこは、しっかり収支を計算して地道にできるようにすることも団体として大切なことです。

私たちの活動は、基本小児・乳児の心肺蘇生法講習なので成人マネキンを使うことは、ほとんどありません。そういうお話ししていく中で、講師料はいただきませんが、小児・乳児のマネキンを借りてますので送料と消毒代でおひとり〇〇〇円お願いしてますと話すと「えっ、お金かかるの?じゃあ消防は無料だからそっちに頼みます」お金の話しをすると、戸惑ったりためらわれる方が多いです。
私たちの定期講習会や依頼を受けて受講料をいただく講習会には、有志からマネキンを借用し、消毒をしっかりしたマネキンを使用してます。消防からマネキンを借りて講習会をすることがあるのは、普通救命講習開催依頼(浜松市内に限ります)を受けた時だけです。受講料をもらう講習にはマネキンを貸すことはできないということは、消防からはっきり言われています。そのことも受講をお問い合わせいただいた方には、きちんと説明しています。

 本当に消防の講習が無料と思っていたらその考えは間違ってます。消防がマネキン買ったり消毒したりするのは、消防職員がポケットマネーで出してますか?講習に来るのに消防車や救急車に乗って会場に消防の服を着て来ますが、それは消防職員が勤務時間外のボランティアで来てるのですか?そういうことを冷静に考えたら、消防の救命講習は、全て税金でやっているのです。税金払ってるから無料の恩恵を受けて当然という考えもあるでしょう。実際、救命講習に来る消防職員の時間単価、マネキンの償却費、使用後の消毒代と一回の救命講習やるのにどれ位の経費が税金から支出されてるか?かなりの金額になると思います。こんな話しも聞きました。救命講習に正規職員を使うと本来の業務に支障がでるから非常勤職員を使うと。
 消防で使うマネキンの整備も必ずしもしっかりされてるかといえばそうでもありません。ひどいものになればマネキンについてる肺がなかったり、マネキンが手垢で黒くなってたり。私が普及員として消防からマネキンを借りた時は、拭きから始まります。別の普及員が講習やった時にお手伝いに行った時に借りた消防のマネキンには肺がついてなくて人工呼吸の練習ができなかったことも・・・これは借りる時に確認しない方も悪いですが、貸し出す側の整備にも問題があります。それはしっかり言わせてもらいましたが。実際、マネキンの整備にお金がかけれない(そこまでの必要な予算がないのか、とれないのか)のは行政サービスとして問題ありです。

 だから消防の救命講習が悪いとかだめではありません。救命講習は行政サービスの一つであり、多くの市民に心肺蘇生法を知ってもらいたいということが根本にあります。しかし行政ができることには限界があります。実際、成人の心肺蘇生法講習は、どこの消防でも開催されてますが、小児・乳児の心肺蘇生法講習を開催してるところは、ほとんどありませんし、講習に必要な小児・乳児のマネキンの数もそろえてないところがほとんどです。

 受講料はかかっても講習の質を選ぶか?講習にお金をかけないか?この違いは、いざという時の実行力にも大きくでてくると思います。
 消防の救命講習も受講料は無料でも教材費としてお金を取るところも増えてきました。これが本来のあるべき姿です。
そうすればテキストも1人一冊しっかり持ち帰れますし、マネキンもしっかり手入れされたものを使えるでしょう。受講料を徴収してもそれでペイできてるわけではありません。やはりそこにも少なからず税金が投入されてます。

 この問題は、受講する側も指導する側もこういう現状なんだよということを相互に知っておくことが大切だと思います。
講習受講料は無料・有料?
 私たちの講習は、小児・乳児の心肺蘇生法と子どもの事故予防のお話しを主体にしています心肺蘇生法講習は。講師が1~2人で受講者1人1人に目が行き届くようにマネキン1人1体を基本にした少人数制にし、受講料を設定していましたが、金額がネックなのか受講問い合わせはあっても受講まで結びつかないことがほとんどです。
 設定した受講料は、1人600円。私たちは、講習に際して小児・乳児のマネキンは、お借りしてる方から善意で送料のみでお借りすることができています。受講料はマネキン借用に関わる送料にあてていて、会場までの移動費、マネキンの消毒に係る経費は、会員のポケットマネーです。
 小児・乳児のマネキンは、成人のマネキンのように消防で数を借りれるものではありません。消防で保有してても浜松市は、乳児は1体、小児は数体と聞いてますが、私たちの開催する講習日に必ずしも借りれるというものでもありませんし、数がないというのが現状です。私たちは、マネキンに多く触れてもらい心肺蘇生法を知ってほしい想いから、講習の質を上げるため、マネキン1人1体の少人数制講習を取り入れて、必要最小限の受講料を設定しました。

 問い合わせの中で、消防で受講すれば講習料は無料でしょ?だったらお金払って受講しなくてもという話しもありましたが、消防の講習が本当に無料ですか?消防職員がボランティアでやってると思ってますか?それは間違いです。消防職員は、講習を仕事としてやってます。ボランティアではありません。講習に関わるマネキンの消毒代、訓練用AEDの電池代、訓練会場までの移動、人件費ととすべて税金です。消防によっては、幼稚園や小学校からの救命講習依頼で、子どもの心肺蘇生法をやってほしいと依頼したのに成人のマネキンを持ってきてやったという話しもチラホラ聞きます。子どもの心肺蘇生法と依頼を受けたら、小児マネキンの数は少なくても小児のマネキンを手配するべきですし、それが無理なら小児のマネキンはありませんので、成人のマネキンを代用しますがそれでもいいですか?とお伺いたてるのが本来の姿です。特に保育園からの依頼で子どもの心肺蘇生法をと依頼をうけて成人のマネキンを持って行って講習をやるのは、どうなんでしょう?

 私たちと同じように全国各地で救命講習を開催するボランティア団体がいくつかありますが、完全無料でやってるところは、ありません。イベントにあわせて無料で開催することもありますが、マネキンや訓練用AEDを使うことによって必要な経費は必ず発生しています。
 私たちの主催する講習会や依頼講習会は、講師の人数が2名しかいないのですが、その少人数さをウリにしてマネキン1人1体とい質の高い講習会を行っています。

心肺蘇生法だけでなく、子どもの事故予防のお話しや、依頼者、団体さんからの要望に応じた心肺蘇生法以外のお話しや実技も取り入れています。心肺蘇生法以外のものは、有料講習の範疇になってしまったり、消防等ではなかなか教えられない内容になってしまいますが、受講者のニーズに合った講習プログラムを考えていきたいと思っています。

 無料なら無料なりもの、有料なら有料ならではと内容も無料と有料では大きく変わってきます。消防の救命講習、浜松市は無料ですが、他では受講料を徴収してるところもあります。消防の救命講習が全国的に有料になったら、講習受講者は減ることが予想されます。日赤の講習は、無料と思われがちですが、受講料をしっかりとっています。テキストもありますし、最後に試験もあります。

 
 
救命講習の壁
 心肺蘇生法の普及活動をしている私たち。団体さんやブログ、メールを通じていろいろなお問い合わせをいただくなかで、救命講習が無料と思ってる方が多いことです。

 消防の救命講習が無料ということもあり、その流れで有料講習もありますと言うと驚かれると思いますが、そこで考えて欲しいのが無料=行政がやってることでしょ?と思わないでください。救命講習で使うマネキンや訓練用AED、テキスト、会場の照明・空調費、指導員の日当等、すべて税金です。
 
 有料と無料講習の違い。有料講習の利点は、講習の質の高さです。内容や目的に応じた講習内容ですから、受講する人のバックグランドにあわせた内容をみっちり学べますし、最後に実技と学科試験を受けて合格すれば資格として通用します。受講料は、コースによっていろいろですが、自分がしっかりした知識と手技を身に着けたいのでしたら、有料講習をおススメします。

 無料講習の利点は、その名の通り無料(笑)しかし、マネキンに触れて練習できる時間は必ずしも満足できるという保証はありません。マネキンで練習してる時間より他の人がやってるのを見てる時間の方か長いという印象を持ってる方が多いと思います。無料講習で、もう勘弁してくださいという位、心肺蘇生法の実技練習をやったという人は、私の周りで聞いたことはありません。

 有料も無料講習も一長一短があります。無料なら受講するけど、お金かかるなら受講しないと言われたことが何度もあります。地元浜松市は、救命講習は無料です。消防によっては、受講料を徴収してるところもありますが、マネキンや訓練用AEDのメンテといった必要最小限の経費に関わる部分を受講者に負担してもらってるようですが、これが本来の姿だと思います。無料・有料が救命講習の一つの壁になってると感じてますが、無料の範疇で高いレベルのものを求めるのは無理なことです。
教育現場への心肺蘇生法普及活動
 学校で生徒が倒れて教職員により心肺蘇生法は行なわれたものの、学校に設置してあるAEDが届いたのが4分後で使用されず、生徒が死亡したことで訴訟になったニュースを見ました。なぜAEDが使用されなかったのかはニュースには載ってませんでした。

 実際、教育現場で働く方は、救命講習やAEDが設置されてることに関してどのような認識でいるのかということです。学校は(幼稚園・保育園を含みます)公立・私立によって管轄する行政の所管課が分かれています。学校によって年間行事計画の中に救命講習が入ってる所もあればない所もあります。学校とは別にPTAが夏のプールシーズン前に監視当番の保護者を対象にした救命講習を開催している所もあります。公立より私立の方が救命講習に積極的な所が多いと感じてます。
 学校側も救命講習の重要性は認識しているものの、年間行事計画の中に救命講習を入れるのは難しいといった現状。普段の仕事に追われ受講してる余裕がない、時間外や休日に受講になると手当の問題がある。仕事の合間に受講というのが精一杯で、それも1~2時間に限られてしまうといった話しを聞いています。
 先生たちが忙しいという現状もよく分かりますが、学校行事や先生の教育プログラムの中に、救命講習をしっかり組み込む環境作りが大切だと思います。半年に一回は必ず先生は救命講習を受講する、緊急連絡体制や緊急時の先生の行動の統一が必要だと思います。

 AEDの管理状況も、AED設置ステッカーは貼ってあるものの、すぐ誰でも取り出せる場所ではなく、職員室の中にあったり、手がすぐに届かない下駄箱の上にある施設もあります。とある学校ですが、来客用玄関にAEDが設置してありました。土日祝日は学校が閉まっているので、緊急時は近くにあるブロックや石で玄関のガラスを割って中に入り、AEDを取り出して使って構いませんという学校もありました。実際、学校に設置してあるAEDは、夜間や週末で学校が閉まってる時は、使えない所がほとんどじゃないでしょうか?セキリュリティの問題もありますので、常に取り出せる場所にというのは難しいでしょうが、そういった使える時間と使えない時間があるという現状も伝える必要があります。

 私も、学校関係者に救命講習を何度か提案したことがありますが、何かの機会があればと流されました。その何かの機会がいつなのか?事が起きてからでは遅いのです。救命講習も受講した直後は、それなりに体が覚えてますが、日が経てば忘れてしまいます。定期的に受講できる環境作り、これこそ消防で養成している応急手当普及員を活用すべきです。一番は、先生が普及員なら、学校でいつでも講習ができること。講習に必要なマネキンやAEDトレーナーを学校に置くことが必要ですが、これらは学校だけでなく、地域の救命率向上にもつながってきます。

 AEDがあるから大丈夫という誤解も少なからずあると思います。AEDは、止まった心臓に喝を入れるものではなく、心臓を止めて心臓の動きをリセットするもの。AEDだけでは助からないのです。AEDの使用方法は、シンプルになってきてるとはいえ、AEDがどういうものであるかを改めて知ってほしいです。使用方法を知っていてもAEDがどういう状況の時に電気ショックを与えるかということをしっかり知ってる先生がどの位いるのか?AEDだけが1人歩きしてる感も否めません。

先生は、学校で子どもの命を守る責任があります。以前、岐阜の小学校で給食中に先生が倒れて、クラスの子どもたちが協力して先生に連絡し、駆けつけた先生たちが心肺蘇生法・AED装着、119番通報。この先生、今は元気に教壇に立ってるそうです。学校によって救命の意識に格差があるのも事実ですが、先生たちの意識が変わればこの格差はなくすことができます。先生はじめ、学校の安全に関わる関係者は、子どもの命を守る責任があることを認識して、救命講習は自分たちから積極的に受講していくという強い意識を持ってほしいです。

 


 
 
 
CPRと傷病者への取りつき度=実行力
 昨日、毎年、普通救命講習を受講している方が、交通事故現場に遭遇したそうです。人が倒れていて出血もかなりあったようですが、すでに警察官がいたので、その方は何もせず通り過ぎたそうです。この時点では救急車は到着していなかったと。

 警察官がいるから必ずしも応急手当がされてるとは限りません。出血がかなりあったとしても、傷病者へ取りつくための感染防御、状況確認の方法が現行の救命講習で必ずしも満足に学べているわけではありません。限界もあります。声はかけたいけど傷病者に取りつく勇気と自信がないのは、仕方ないと感じました。
 
 心肺蘇生法も重要ですが、勇気を出して声をかけましょうと指導者側が伝えても、受講する側からしたら、声をかけることはできても、こういう場合はどうしたらいいの?この場合は?等、傷病者や現場の状況等、具体的な対応が、救命講習のカリキュラムの中では時間が割けないのも事実。一般の方は心停止より、心停止ではない場面に遭遇する方が多いと思います。これからは、心肺蘇生法に特化と心肺停止でない時の対応に特化と分けた講習が必要だと感じます。
 例えば、普通救命講習は、心停止に特化した内容。上級救命講習は、心停止と心停止でない時の対応と状況判断能力の向上に特化した内容にする。
 
 傷病者への取りつき度とCPR実施率は、同じだと思います。バイスタンダーが傷病者へ取りつかなければ、CPRにもつながりません。傷病者への取りつき度を高めるには、人工呼吸時の感染防御手段だけでなく、出血時の感染防御手段や救助者と要救助者の安全確保、119番通報のポイント等々をもっと深めることが大切です。現場の状況によっては、自分の安全が確保できなければ手を出さない方がいい場合があることも含めて。

 傷病者への取りつき度=実行力になってきます。実行力が上がればバイスタンダーCPR率も上がってくるだけでなく、通報内容も的確になり、消防が現場に必要な力を投入する判断や時間も早まります。市民レベルで求め過ぎと言われるかもしれませんが、救命講習を定期的に受講する方や意識の高い方は、傷病者と遭遇した時にバイスタンダーとして心停止だけでなく、心停止でない時も対応できる実行力を求めてる、そんな気がします。
 私たち、命のバトン浜松の講習も、傷病者への取りつき実行力が少しでも上がる講習会の内容にしていかなければと改めて感じました。