学校で生徒が倒れて教職員により心肺蘇生法は行なわれたものの、学校に設置してあるAEDが届いたのが4分後で使用されず、生徒が死亡したことで訴訟になったニュースを見ました。なぜAEDが使用されなかったのかはニュースには載ってませんでした。
実際、教育現場で働く方は、救命講習やAEDが設置されてることに関してどのような認識でいるのかということです。学校は(幼稚園・保育園を含みます)公立・私立によって管轄する行政の所管課が分かれています。学校によって年間行事計画の中に救命講習が入ってる所もあればない所もあります。学校とは別にPTAが夏のプールシーズン前に監視当番の保護者を対象にした救命講習を開催している所もあります。公立より私立の方が救命講習に積極的な所が多いと感じてます。
学校側も救命講習の重要性は認識しているものの、年間行事計画の中に救命講習を入れるのは難しいといった現状。普段の仕事に追われ受講してる余裕がない、時間外や休日に受講になると手当の問題がある。仕事の合間に受講というのが精一杯で、それも1~2時間に限られてしまうといった話しを聞いています。
先生たちが忙しいという現状もよく分かりますが、学校行事や先生の教育プログラムの中に、救命講習をしっかり組み込む環境作りが大切だと思います。半年に一回は必ず先生は救命講習を受講する、緊急連絡体制や緊急時の先生の行動の統一が必要だと思います。
AEDの管理状況も、AED設置ステッカーは貼ってあるものの、すぐ誰でも取り出せる場所ではなく、職員室の中にあったり、手がすぐに届かない下駄箱の上にある施設もあります。とある学校ですが、来客用玄関にAEDが設置してありました。土日祝日は学校が閉まっているので、緊急時は近くにあるブロックや石で玄関のガラスを割って中に入り、AEDを取り出して使って構いませんという学校もありました。実際、学校に設置してあるAEDは、夜間や週末で学校が閉まってる時は、使えない所がほとんどじゃないでしょうか?セキリュリティの問題もありますので、常に取り出せる場所にというのは難しいでしょうが、そういった使える時間と使えない時間があるという現状も伝える必要があります。
私も、学校関係者に救命講習を何度か提案したことがありますが、何かの機会があればと流されました。その何かの機会がいつなのか?事が起きてからでは遅いのです。救命講習も受講した直後は、それなりに体が覚えてますが、日が経てば忘れてしまいます。定期的に受講できる環境作り、これこそ消防で養成している応急手当普及員を活用すべきです。一番は、先生が普及員なら、学校でいつでも講習ができること。講習に必要なマネキンやAEDトレーナーを学校に置くことが必要ですが、これらは学校だけでなく、地域の救命率向上にもつながってきます。
AEDがあるから大丈夫という誤解も少なからずあると思います。AEDは、止まった心臓に喝を入れるものではなく、心臓を止めて心臓の動きをリセットするもの。AEDだけでは助からないのです。AEDの使用方法は、シンプルになってきてるとはいえ、AEDがどういうものであるかを改めて知ってほしいです。使用方法を知っていてもAEDがどういう状況の時に電気ショックを与えるかということをしっかり知ってる先生がどの位いるのか?AEDだけが1人歩きしてる感も否めません。
先生は、学校で子どもの命を守る責任があります。以前、岐阜の小学校で給食中に先生が倒れて、クラスの子どもたちが協力して先生に連絡し、駆けつけた先生たちが心肺蘇生法・AED装着、119番通報。この先生、今は元気に教壇に立ってるそうです。学校によって救命の意識に格差があるのも事実ですが、先生たちの意識が変わればこの格差はなくすことができます。先生はじめ、学校の安全に関わる関係者は、子どもの命を守る責任があることを認識して、救命講習は自分たちから積極的に受講していくという強い意識を持ってほしいです。
実際、教育現場で働く方は、救命講習やAEDが設置されてることに関してどのような認識でいるのかということです。学校は(幼稚園・保育園を含みます)公立・私立によって管轄する行政の所管課が分かれています。学校によって年間行事計画の中に救命講習が入ってる所もあればない所もあります。学校とは別にPTAが夏のプールシーズン前に監視当番の保護者を対象にした救命講習を開催している所もあります。公立より私立の方が救命講習に積極的な所が多いと感じてます。
学校側も救命講習の重要性は認識しているものの、年間行事計画の中に救命講習を入れるのは難しいといった現状。普段の仕事に追われ受講してる余裕がない、時間外や休日に受講になると手当の問題がある。仕事の合間に受講というのが精一杯で、それも1~2時間に限られてしまうといった話しを聞いています。
先生たちが忙しいという現状もよく分かりますが、学校行事や先生の教育プログラムの中に、救命講習をしっかり組み込む環境作りが大切だと思います。半年に一回は必ず先生は救命講習を受講する、緊急連絡体制や緊急時の先生の行動の統一が必要だと思います。
AEDの管理状況も、AED設置ステッカーは貼ってあるものの、すぐ誰でも取り出せる場所ではなく、職員室の中にあったり、手がすぐに届かない下駄箱の上にある施設もあります。とある学校ですが、来客用玄関にAEDが設置してありました。土日祝日は学校が閉まっているので、緊急時は近くにあるブロックや石で玄関のガラスを割って中に入り、AEDを取り出して使って構いませんという学校もありました。実際、学校に設置してあるAEDは、夜間や週末で学校が閉まってる時は、使えない所がほとんどじゃないでしょうか?セキリュリティの問題もありますので、常に取り出せる場所にというのは難しいでしょうが、そういった使える時間と使えない時間があるという現状も伝える必要があります。
私も、学校関係者に救命講習を何度か提案したことがありますが、何かの機会があればと流されました。その何かの機会がいつなのか?事が起きてからでは遅いのです。救命講習も受講した直後は、それなりに体が覚えてますが、日が経てば忘れてしまいます。定期的に受講できる環境作り、これこそ消防で養成している応急手当普及員を活用すべきです。一番は、先生が普及員なら、学校でいつでも講習ができること。講習に必要なマネキンやAEDトレーナーを学校に置くことが必要ですが、これらは学校だけでなく、地域の救命率向上にもつながってきます。
AEDがあるから大丈夫という誤解も少なからずあると思います。AEDは、止まった心臓に喝を入れるものではなく、心臓を止めて心臓の動きをリセットするもの。AEDだけでは助からないのです。AEDの使用方法は、シンプルになってきてるとはいえ、AEDがどういうものであるかを改めて知ってほしいです。使用方法を知っていてもAEDがどういう状況の時に電気ショックを与えるかということをしっかり知ってる先生がどの位いるのか?AEDだけが1人歩きしてる感も否めません。
先生は、学校で子どもの命を守る責任があります。以前、岐阜の小学校で給食中に先生が倒れて、クラスの子どもたちが協力して先生に連絡し、駆けつけた先生たちが心肺蘇生法・AED装着、119番通報。この先生、今は元気に教壇に立ってるそうです。学校によって救命の意識に格差があるのも事実ですが、先生たちの意識が変わればこの格差はなくすことができます。先生はじめ、学校の安全に関わる関係者は、子どもの命を守る責任があることを認識して、救命講習は自分たちから積極的に受講していくという強い意識を持ってほしいです。
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コメント
いつも熱いメッセージ拝見しています。
福井の西川です。
教育現場における救命の実態を先生方はどれだけご存知なんでしょうかね。報道で流れるのは、ほんの一部分でしかないと思います。
そのことに危機感を持たないとなかなか、、、今の授業日数で外部講師の講義等組み込むのは大変なんでしょうし、校長先生や学校運営委員さんなんかの押さえ込みもあるでしょう。
養教の先生にチラシを配ったとしても、学校やPTAが開いてくれないところも福井にはまだあります。また予算の関係で呼べないところもあるのかもしれません。
福井ではリピーターも多いですが、今年新たに3校?BLSにお邪魔できることになりました。
今年巻いた種はきっと芽が出ると思います。頑張ってください。
福井の西川です。
教育現場における救命の実態を先生方はどれだけご存知なんでしょうかね。報道で流れるのは、ほんの一部分でしかないと思います。
そのことに危機感を持たないとなかなか、、、今の授業日数で外部講師の講義等組み込むのは大変なんでしょうし、校長先生や学校運営委員さんなんかの押さえ込みもあるでしょう。
養教の先生にチラシを配ったとしても、学校やPTAが開いてくれないところも福井にはまだあります。また予算の関係で呼べないところもあるのかもしれません。
福井ではリピーターも多いですが、今年新たに3校?BLSにお邪魔できることになりました。
今年巻いた種はきっと芽が出ると思います。頑張ってください。
西川様。
熱いだけが取り柄のバイスタンダーです(笑)
先生たちも救命講習の重要性は理解されてますが、西川様のおっしゃられるように今の授業日数の合間に外部から講師を招いての講習は、難しいそうです。学校行事に組み込むとなると、管理者の一存では決めれないこともあります。
教育現場に籍を置いてなくても、普及員として短い時間でもマネキンかついで先生たちに心肺蘇生法普及活動を
されてる教育関係者もいらっしゃいます。そういう方の負担を少しでも減らせるように私たちも活動に力を入れていかなければいけないと強く感じています。
今年巻いた種、すぐ芽が出なくても焦らず、歩みは遅くても地道に活動していきます。きっと芽が出る日を願いながら。
熱いだけが取り柄のバイスタンダーです(笑)
先生たちも救命講習の重要性は理解されてますが、西川様のおっしゃられるように今の授業日数の合間に外部から講師を招いての講習は、難しいそうです。学校行事に組み込むとなると、管理者の一存では決めれないこともあります。
教育現場に籍を置いてなくても、普及員として短い時間でもマネキンかついで先生たちに心肺蘇生法普及活動を
されてる教育関係者もいらっしゃいます。そういう方の負担を少しでも減らせるように私たちも活動に力を入れていかなければいけないと強く感じています。
今年巻いた種、すぐ芽が出なくても焦らず、歩みは遅くても地道に活動していきます。きっと芽が出る日を願いながら。
2013/10/10(木) 19:41:18 | URL | バイスタンダー #- [ 編集 ]
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