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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
ハンズオンリーCPR
 消防の救命講習では、人工呼吸することが難しい時(できない時も含む)は、胸骨圧迫のみ続けてくださいと言います。これがハンズオンリーCPRです。

 ハンズオンリーCPRは、目の前で人が倒れたら、119番通報して救急車が到着するまでの間、胸の真ん中を強く押すことです。

 救命講習を受けた方なら「大丈夫ですか?」と反応確認から入りますが、仮に頭の中が真っ白になって反応確認をすっ飛ばした、講習受けたことはないけど、倒れてる人がいたら胸を押しなさいって聞いたことあるなと思いだしたら、胸の真ん中を強く押してください。もし、何かの間違いで心停止じゃなければ、胸を押した段階で、痛がったり、何すんだこの野郎となるか分かりませんが、何らかの反応がでるでしょう。
 このハンズオンリーCPRが適応になるのは、思春期以降(小学校卒業から中学生になる頃)です。AEDパットも成人と小児パット、どちらを使うかの判断に思春期の終わりを迎えた等、思春期という言葉がでてきますが、成人と小児の境目が思春期です。この頃になると体の成熟がほぼ完成し、子どもにありがちな呼吸原性による心停止が少なくなる年齢層を示しています。

 ハンズオンリーCPRのもう一つの条件は「人が目の前で突然倒れた」場合です。
突然の卒倒、心停止なら血液中に酸素がたっぷり残っているので、人工呼吸は必ずしも必要ないというのがその理由です。子どもの場合や水に溺れた場合、倒れてから発見するまで時間が経過してた場合は、ハンズオンリーCPRだけでは十分ではありません。

 人が倒れて意識がなく、呼吸があるかどうかも分からないと119番通報すると、指令員から「胸の真ん中を押し続けてください」と言われます。これはその場に居合わせた人が救命講習を受けてなくても、最初に始めることができる蘇生行為だからです。

 

 
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