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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
引き返す判断と勇気も必要
 ネットニュースからの転載(以下コピペになります)

 富士山御殿場口で7日に大阪府の男児(8)が保護された事案で、御殿場署は同日深夜、下山した父親(53)に男児を引き渡し、父親を厳重指導した。父親らは、避難設備も無い中腹に男児を残したまま登山していた。県警などは「弱者に合わせるのが登山の基本。登山を断念する判断も必要」と注意喚起している。
 同署によると、男児は、父親と兄(11)の3人で同日午前5時に新5合目(1440メートル)から入山。6合目(2590メートル)に着いたのは6時間以上たった昼ごろだった。男児が「歩きたくない」と登山を嫌がり、兄が「登頂したい」と言ったため、困った父親は男児にその場を離れずに待つように指示。休館中の山小屋がある6合目に、菓子などを持たせた男児を残し、兄と登山を続けた。
 1人でいた男児を目撃した下山者が110番し、危険性があると判断した県警が保護した。天候の急変が多い富士山では、突風や大雨、夜間の気温低下など命の危険もある。御殿場口では、7合目(3040メートル)以上まで山小屋やトイレも無く、避難は困難。親子は登山経験も少なく「マイカー規制が無い」との理由で最難関の御殿場口を選んだという。関係者は無謀な子連れ登山だと指摘し「事前の情報収集や、体力、経験に合わせたルート選択を」と計画的な登山を求めている。

 私も何度か富士山に登ってますし、登山での救護経験もありますが、休館中の山小屋、しかも避難設備も何もないところに子どもを置いていくなんて、ある意味「児童虐待」だと思います。せっかく来たのだから、山頂まで行きたいという父親と長男の気持ちも分かりますが、富士山に限らず山の天気は急変します。天気の急変だけでなく気温も標高が上がれば上がるほど下がってきます。
 歩きたくない、体調が悪いと言った時点で引き返す決断も必要です。今回は、下山者の110番通報で子どもを保護することができましたが、これがなかったら、子どもの生命に関わる事態になってたことは、容易に想像できます。
 引き返す、あきらめる勇気、恥ずかしいことではありません。自分、子どもと家族の命を守ることにつながりますから。

これからお盆休みに入り、ご家族で出かけることが多くなると思いますが、出かけた先では無理せず焦らずでお過ごしください。
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