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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
市民向けの応急手当普及啓発で大事なこと
市民向けの応急手当普及啓発。10年前と今では大きく変わったことも多いと感じます。

代表的なものが「心肺蘇生法で女性にAEDを使うとセクハラや痴漢になる恐れがあるから手を出さない方がいい」「女性のプライバシーが」等、一般市民が行なう応急手当のハードルを上げるようなネット情報が拡散しています。

AEDの使用が一般市民に解禁された頃は、女性にAEDを使うことについて話題にのぼったこともなかったと思います。
今は、女性への応急手当を躊躇させるような内容や医療者レベルの内容を求めるような内容もネットで拡散していたり、悪意はないにしても、一部の指導する側(伝える側)が誤った認識で情報発信するケースも見受けられるようになりました。

皆さんの目の前で家族や友人、職場の同僚、外出先で人が倒れているのを見た時、冷静に対応することはなかなか難しいです。
私たちも市民向けの応急手当は、必要な内容をいかに分かりやすくシンプルに伝えるかを活動を始めてから試行錯誤しながら進めてきました。

そこに言えることは、内容を複雑化させて応急手当のハードルを上げるのではなく、応急手当の着手率を上げることです。

着手率を上げること、助けを呼ぶ、119番通報する、AEDを取りに行く、できる人は心肺蘇生をすること、救急車を誘導する等、その場に居合わせた人ができることをする、それが救命の連鎖に繋がります。

また、医療系の大学や各学校に通う学生さんが学外で傷病者対応をした際、その対応を疑問視するネットへの投稿も見ましたが、
医療系の学生さんがフルサイズのBLSを授業で学んでいる、傷病者対応に長けている方ばかりではないこと。
市民向けの講習や運転免許を取得する際の応急救護講習で学んだ知識と手技で対応することに何ら問題はありませんし、それがきっかけでしっかりと学ぼう・学びませんか?となるようにすることが大切です。

医療者レベルの蘇生や処置の話しを市民向けにするのであれば、誤解を招かないような伝え方をすることは当たり前ですし、それが混乱を招くきっかけになるかもしれないことをよく考えたうえで話なさなければいけないと思います。
私たちの市民向け講習でも、医療者レベルの話しを織り交ぜる時がありますが、その話しや内容が必要かを判断しています。


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