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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
受講(参加)する方の立場に沿った講習内容
「救命講習はどこで受けても同じ」ではなく、受講する方の背景や立場に見合った内容を提供することが指導者(伝える)側の責任と考えています。

多くの人に知ってもらう、マネキンに触れてもらう体験型イベントは別として、受講者を募って開催する講座、職場や団体等から、心肺蘇生法とAEDを教えてほしいと相談や依頼を受けた時に対象に応じたコンサルができるかが大きいと考えています。
そこができない・できていないと、人工呼吸はやらなくてもいいと教わった等、立場や職責上、できないとダメ・やらなくてはいけない人たちに間違った情報を伝えることになります。
依頼者側の希望する内容を最大限取り入れることも必要ですが、先方の希望を重視するあまり質が下がったり、やったという実績だけとなり、お互いによい結果に繋がることはないと考えています。

私たちの講座でも「人工呼吸はやらなくてもいい」と教わったという方が結構な数でいます。

それを指導(伝えた)した方から、やらなくてもいいという意味や理由の説明がなかった、聞いてもはぐらかせされたということを聞きます。
心肺蘇生法に限らず、応急手当講座で「なぜ?」というところがしっかり伝えられてないところが多いと感じます。

無料講習のほとんどは、通りすがりや家族等に応急手当が必要になった時、救急車が来るまでに頑張ってもらわないといけない内容に特化されていることです。
心肺蘇生法、大出血時の止血、窒息時の対処法。これらは、救急車が到着するまでに何もしなければ死に至る可能性が高いこと。

立場や職責上、対応義務のある方向け講習を、無料でやってくれるところにお願いして受講した実績としている現状。
「救命講習でお金とるの?○○なら無料でやってくれるのに」と講習が無料であることが前提の依頼側の勘違い。
「何もないだろう、そういったことは起きないだろう。」という勝手な憶測と油断、講習の内容や質はさておき講習を受けましたという実績が必要、「毎年講習受けてるから大丈夫です。」と言い事が起きた時に慌てふためき対応がてきなかった。
立場や職責に見合った内容の講習を受ける、受けていたことで、緊急時の対応できたという話しを聞くと、講習の内容は大事だと思います。

現実にないことですが、消防の救急隊が私たちは普通救命講習を受講済みです、3年に1回更新講習受けてますと言ったら、えっ!?てなりませんか?
医療従事者が、私はBLSをする可能性が低い部署だから、市民向けの内容で十分だし、お金をかけたくないから無料講習でいいよね?と言ったら、そのような施設や病院に通院や入院したり、家族を診てもらうおうと思いますか?

それぞれの立場や職責に見合った内容の講習や訓練を受けることの大切さ、今一度、考えてみませんか?




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