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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
台風24号による浜松市停電から考える。
 浜松市内が台風24号により大規模な停電が発生し電気のない生活が数日間続いたことは、皆さまの記憶に今もあるでしょうし、これを機に停電に対する備えをされてる方もいると思います。
 
 静岡新聞の記事(以下のURLをクリックしてご覧ください)
http://www.at-s.com/…/art…/social/shizuoka/bosai/557617.html
 
 3月4日(日)浜松医科大学主催の「大地震発生時、医療は人を救えるか?あなたと家族を守るために知っておきたい10のこと」講座で、私たちと同じテーブルだった参加者から出た質問を思い出しました。
「在宅医療機器を使ってる方が地震での停電時、電源はどうしたらよいか?」という質問でした。

 講座での質問は、大地震が発生した時、停電が長期間に渡る可能性が高いというところでの不安が大きかったと思いますが、地震だけでなく、台風や他の災害でも起こるということを改めて思いました。
そのために発電機を備えるといっても、価格もかなり高いですし、行政の補助が出るとも限らないこと、購入したら何もメンテしなくていいものではありません、また燃料を常にどの位備蓄しておくか?停電が長期間に渡り、燃料が底をついた時、スタンドも停電で給油できない状況も考えられます。
 実際、自家発電機が備えてある建物で、燃料が底をつき、停電になり、そこで初めて使えない機器類が多くあることを知った施設もあると聞きました。自家発を備えてるから安心・動いてるからいいのではなく、燃料が底を尽いても建物の機能を最低限維持できる事前の準備や予備燃料の確保をしておくことが大事です。

 停電による影響は、在宅医療機器だけでなく、家庭で使われている電話機も今はFAX兼用となっていたりと電源がなければ使えない物がほとんどです。電話は相手がかければ呼び出し音はなりますが、停電してる側の電話機は鳴らないです。普段、固定電話で連絡を取り合っている高齢者も多く、浜松から離れている親戚や家族が電話が繋がらない・安否が分からないと、固定電話以外の連絡先を調べたり、警察へ安否確認をお願いした方も多いです。
 wifiも停電による障害で場所によって繋がりにくかったり、使えない状況が数日間続きました。

 台風が最も浜松に接近していた23時~0時過ぎに、近所で台風被害があり、119番通報しても呼び出し音は鳴るもののなかなか繋がらず、数回かけてやっと繋がりましたが、通報が多いだけでなく、被害が広範囲ということで消防車は、すぐに向かえないといったことも初めて経験しました。

 災害に備えることは、非常食や水、着替え等を個人で準備しておくだけでなく、避難するタイミングも常に考えておくことも自分の身を守ることに繋がります。実際、避難しようと思った時は、タイミングを失してその場にいるしかなかったという話しもあります。

 災害と聞くと地震や津波をイメージしがちです。
浜松市は、近年、甚大な被害をもたらす大きな災害は発生していませんが、東日本大震災を契機に遠州灘沿岸沿いには、防潮堤や津波避難タワーの建設、津波避難ビルの指定も進みました。
 災害への備えに対して意識も少しづつ高まってるように思えますが、私たちは、災害への備えに対して個々の差もありますが低かったと感じています。
 今回の台風で風雨による被害だけでなく、住まいは大丈夫でも長期間の停電で日常生活だけでなく、施設に大きな被害がなくても、企業活動や行政の市民生活に直結する業務にも大きな影響をもたらすことがはっきりと分かりました。
 
 今回の停電でどんなことに困ったか?あらかじめできることはないか?等、行政・企業・家庭で振り返り、できることはすぐやる・できないことであっても、どの位の期間があればできるかも含めて考えることが大事です。
お住まいの地域やお勤め先、学校周辺は、地震や台風に限らず災害が発生したらどんなことが起こるのか?その時、自分はどうしたらいいのか?どこへ避難するのがいいのか?時間帯によって家族と離れている時の連絡方法や事前の取り決め等、いろいろ考えてみることも災害への備えに繋がると思います。
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