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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
なぜ、チャイルドシートに子どもを座らせないのか?
 浜松市内で見かけたチャイルドシート未装着について「命のバトン浜松Facebook」にアップしたところ、多くの反響とコメントをいただきました。ブログにも同記事をアップさせていただきます。Facebookでは、お寄せいただいたコメントもご覧になれますのでFacebookをされてる方は、こちらもご覧いただければ幸いです。

 5月12日の午前中、浜松市内のとある交差点で信号待ちしてる時、隣の右折レーンに止まった車。
助手席で4歳くらいの子が立ってジャンプしてる。お母さんは、運転席で笑いながらそれを見てて子どもが座ったら、シートベルトをさせてたが、子どもの体格とシートべルトの位置が合っていないので子どもはマジシャンのようにシートベルトをすり抜けて、再びジャンプしてた。
  信号待ちで止まってるとはいえ、後ろからわずかな衝撃であったとしても追突されたら助手席の子どもは、間違いなく車外放出されるだろうなと思った。車外放出までいかなくてもフロントガラスに身体が激突。それで事故になったら親は「うちは何も悪くない、追突した相手が悪い」と言い切れるのか?
 
 チャイルドシートつけましょうは、誰でも言える。装着することは分かるけど、その先の話しを聞く場や機会ってどれ位あるのだろうか?チャイルドシート未装着で事故に遭ったら子どもはどうなるか?何歳までの子どもにチャイルドシート装着義務があるの?事故の状況によっては虐待で児童相談所への通告もあり得る、こういった話しを小さい子を持つ親が集まる場でする・しないは賛否が別れますが、今日見た光景を見ると少なくともそういった話しはほとんどされてない・されていたとしてもさらっ流す程度なんだなと感じました。

 免許更新時の講習や交通安全運動期間中にシートベルトの重要性の話しはよく聞きますし、車に乗ってシートベルトをうっかりしてないと周りが指摘したり、捕まるからね~という話しはよく聞いたり見たりする方も多いでしょう。
 6歳未満の子どもはチャイルドシートに座らせる・装着することは法的義務です、装着してないと道交法違反ですといった話しは、ほとんど聞かない。 他都道府県警察は分かりませんが、静岡県警察がチャイルドシート未装着の取り締まりに力を入れてるや装着率向上に向けた指導を積極的にしているという話しも聞かない。取り締まりや指導を強化したからといって装着率が向上するかは分かりませんが、他の交通違反の取り締まりと同じで、ちゃんとしなければという意識は少なからず上がると思います。
 実際、JAF(日本自動車連盟)さんくらいじゃないですか、チャイルドシート装着率向上活動を積極的にしてるのは。
 幼稚園や保育園で園児向けの交通教室も大事ですが、親向け交通教室(チャイルドシート装着教室)も必要。警察と事故に遭った子どもを実際に治療する医師の話しをセットにすれば、少なからず意識は変わるはず。シートベルト以上に大事だと思います。

 私たちは、講習会だけでなく、チャイルドシート装着の重要性をブログやFacebook等で機会あるごとに取り上げていますが、メンバーの事故での体験談も大きいです。車同士の出会い頭の事故で、相手の車に乗っていた子どもは、チャイルドシートにしっかり座っていたため、けが一つありませんでした。事故の連絡を受けて駆けつけた相手の旦那さんは、うちの嫁と子どもをひどい目に遭わせやがってと現場で怒りまくってたそうです。警察官も最初は黙ってたそうですが、うちは全く悪くいないとずっと言い続ける旦那さんに「相手のことをとやかく悪く言う前にあなたの奥さんはどうなの?」と、後部座席に装着しなければいけないチャイルドシートが助手席に装着されてたことを指摘され、一気にトーンダウンしたそうです。もし、チャイルドシートに子どもが座ってなかったら、子どもの命はなかったかもしれない。今もそう思っています。
 講習会で講師としてお越しくださる小児科医が、チャイルドシート未装着で事故に遭い搬送されてきた子どもの救えなかった命・一命は取り留めたものの重い障害を負ってしまった話し・・・新聞やテレビでは、チャイルドシート未装着で子どもが亡くなりましたと伝えるだけですが、実際に治療や救命に携わる医師の話しを身近に聞くと、チャイルドシートに子どもを座らせる重要性を深く認識させられます。

  浜松市内のとある小児科クリニックの先生は、孫育て世代の祖父母にもチャイルドシート装着の話しをしていると最近知りました。祖父母が子育てしてきた時と今は、いろいろと状況も変わっています。チャイルドシート装着が義務化前に子育てを終えてたら私たちの時はなかったのに何で?となるでしょう。地域の小児科クリニックの先生が子育て世代だけでなく祖父母世代にも地道にお伝えしていることを知り、こういった取り組みからチャイルドシート装着率が向上していけばと思います。

 うちは事故に遭うことも巻き込まれることもないと言い切れる人は、絶対にいない。シートベルトも事故に遭った時に被害を軽減する・命を守るために装着するもの、自分はシートベルト締めるけど、子どもはチャイルドシートに座らせないというのは、理由はどうであれ親や祖父母の勝手な都合に過ぎないと思います。
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