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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
3月4日(日)「大地震発生時、医療は人を救えるか?あなたと家族を守るために知っておきたい10のこと」講座。
 3月4日(日)「大地震発生時、医療は人を救えるか?あなたと家族を守るために知っておきたい10のこと」講座に参加しました。

 私たちの活動の一つでもある応急手当の普及。子どもの心肺蘇生法や窒息時の対処法を中心とした講習会を開催していますが、けがや病気の応急手当の普及啓発は、講習会の時に質問があれば答える程度でした。
 今回の講座を受講して感じたことは、心肺蘇生法や窒息時の対処法ももちろん大事ですが、災害時に多く発生すると思われる出血や傷、やけど等の手当の正しい知識と手当を知ってる・できる人が多くいれば助かる命が増えるだけでなく、苦痛を和らげることや間違った知識が元の手当による後遺症に苦しむ人が減り、軽傷で病院や救護所に人が殺到することを防ぐことにも繋がりますし、普段の生活の中でも十分活かせます。
しかし、普及啓発していく中で大事なことは、伝える側が正しい知識と手技、その根拠となるものを知っておかなければいけません。応急手当の知識や手技は、ネットで簡単に検索できますが、たくさんの情報の中には正しい内容、間違った内容もあり、何も知らない人から見たら、何が正しくて間違いなのか分からない、そんな声も私たちの講習会の中で聞くことも多く、私たちも伝える側として正しい知識・手技の習得やアップデートは欠かせません。今回のような講座を受講することで知識や手技の再確認ができました。

 簡単なシュミレーションから学ぶトリアージでは、災害現場をイメージして、傷病者に対して市民がその場にある物を使ってできる最善の手当や搬送手段を考えることの大切さを学びました。
 災害が発生し、傷病者が多数いる現場では、治療や搬送の優先順位をつけざる得ません。災害弱者を優先するのか?傷病の程度が重い人を優先するのか?救護所、病院、どちらがいいのか?考え方は人それぞれですが、現場の状況によって何を優先するのか判断に悩むと思いますし、どれが正解かというのは正直ないと思います。
 市民トリアージをしたからよしではなく、黄色と判定しても、時間が経てば赤になるかも知れない、最初は緑だったけど、急に状態が悪くなって黄色や赤になってしまう、そんなケースも可能性としてゼロではありません。トリアージが終わってしまうと、目の前にいる傷病者の状態に目が行きがちですが、トリアージを一回したから終わりではなく、一度評価した人でも再評価することも大切と感じました(そこまでの余裕があればの話しですが)
 私たちのテーブルは、ファシリテーターさんからの投げかけにいろいろな考えや意見が活発に出て、時間が足りないくらいでした
(他のテーブルも盛り上がっていたので同じだったと思います)ファシリテーターさんの話しの進め方、まとめ方は、私たちの講習会を進めていくうえでとても勉強になりました。

 「自助」・共助」という言葉。「自助」は、まずは自分の身を守ること、備えとして家具の転倒防止や家の耐震化、非常持ち出し品の準備等。「共助」は、周りにいる人たちで助け合うこと。自分ができることで力になる。

 今回、講座に参加させていただけたことで、防災のことで知らなかったことを知ることができ、私たちの今後の活動のヒントも多く得ることができたことに感謝です。講師とスタッフの皆さま、とても楽しく学ぶことができ時間が経つのがあっという間でした。ありがとうございました。

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