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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
水の飲みすぎに注意しましょう
 お昼の全国ニュースでも報道されましたが、今日、浜松市内の中学校で熱中症になった生徒が多数発生し、病院に搬送され手当を受けました。

 熱中症予防でこまめに水を飲むということは、耳にタコができる程、聞くようになりましたが、逆に水を飲み過ぎて「低ナトリウム血症」という症状を来す例は、あまり知られていません。

 低ナトリウム血症とは、水中毒とも呼ばれていて、水を飲み過ぎて血液が薄まってしまい、体に必要なナトリウム(塩)が相対的に不足することで起きます。症状は、体のだるさや吐き気、ひどくなると意識障害や昏睡、けいれんを起こすこともあります。
 汗や不感蒸泄(体から自然に蒸発していく水分のことを言います)として出ていく水以上にたくさんの水を飲みすぎてしまったことにより、電解質(塩等)が足りないという2つの問題が関係しています。

 熱中症の応急手当で水を大量に一気に飲ませないというのがありますが、低ナトリウム血症を防ぐ方法の一つでもあります。

 もうひとつは、スポーツドリンクを過信しないこと。水と比べると電解質が入っているため、体にはいいのですが、それでも電解質の量は少ないのです。軽く汗をかいたあとにはいいのですが、脱水状態の補正に飲むには、塩分濃度が薄すぎることは、あまり知られていません。

 では何を飲んだらいいかとなりますが、薬局で売られている経口補水液(商品名はOS-1等)見たことある方が多いと思います。経口補水液は、飲む点滴とも言われ電解質バランスに優れています。私も何度かお世話になりました(汗)何もない時に飲んでみると分かりますが、スポーツドリンクよりはるかにしょっぱいです。当たり前ですがおいしくありません。経口補水液は、発展途上国でコレラで脱水になった子供たちを救うために開発されたWHO(世界保健機構)推奨の飲み物です。

 経口補水液は、これから汗をかくから飲むぞと予防的に飲むものではありません。本来は、脱水の補正に使うものです。また塩分が濃いため、血圧が高い人や心臓が悪い人が飲むとよくないこともありますので、購入の際は、薬剤師さんに注意事項等を聞いてから購入してください。



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