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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
列車内での急病人発生時の通報
 毎日の通勤・通学、出張や旅行で列車を使う方は、多いですが、列車内で急病人やけが人が発生した時、すぐ119番通報と思う方も多いと思います。今回は、列車内で急病人が発生した時の基本的な対応をお話しします。鉄道会社によって対応が若干異なる部分があると思いますので、あくまで基本的な対応ということをご承知おきください。

 列車内で急病人やけが人が発生した場合は、応急手当や119番通報も大事ですが、まず乗務員(車掌等)へ知らせることが一番重要です。乗務員に知らせるより119番通報した方が早いんじゃないか?と思う方もいるでしょうが、走行中の列車内から119番通報した場合、立ち止まって通報していないので通報者の位置特定だけでなく、列車が特定できない、救急車をどの駅に向かわせるかを決めれなかったり、結果的に遅れてしまう可能性が高くなります。
 新幹線だとあり得ることですが通報中に隣県に入ってしまうことも。そうなると県をまたぐので通報をし直さなくていけない状況も考えられます。
 列車内に設置されてる非常通報ボタンは、駅に停車中なら有効ですが、走行中だと緊急停止手配を行なうので、駅と駅の間に緊急停止するケースも考えられ、その場合は駅への到着が遅れます。

 列車内での急病人やけが人発生時は、まず乗務員への通報が重要です。乗務員に知らせることで乗務員から列車指令へ報告、指令から119番通報や急病人を降ろす停車駅への連絡、駅員の誘導配置等の手配をしてくれます。

 JRの場合、在来線では、直近の駅に停車して救護活動を行うのが基本です。新幹線では、直近でホームが空いている駅に臨時停車することになります。

 携帯電話の普及で駅構内や列車内から駅員や乗務員に知らせずに119番通報し、消防から連絡があったり、駅に救急車が来て初めて駅員や乗務員が知るケースが多くなってるそうです。列車内で乗務員にいち早く知らせることで直近駅の停車手配を早めることできますし、状況によっては列車内から消防指令室を経由して待機する救急車に傷病者の状態や応急手当の実施状況を伝えることも可能になります。それによって救急隊も症状に応じた病院を事前に手配したり、搬送に人手が必要な状況ならPA連携で消防隊も同時に出動もできます。
 
 列車内で急病人やけが人発生時に119番通報してはいけないということではありません。そこでキーマンとなる人(列車内では乗務員)にいち早くに知らせることが大切です。 

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