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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
急性アルコール中毒と誤嚥(ごえん)
 年末年始にかけてお酒を飲む機会が多かった方も多いと思います。飲まされたり飲んだりと度が過ぎなければいいのですが、度が過ぎると急性アルコール中毒による死も起こります。

 アルコールの大量摂取による意識障害が「急性アルコール中毒」の病態ですが、その死因として最も多いのは「誤嚥(ごえん)」による気道閉塞に起因する窒息死なのです。窒息死というとお餅が取り上げられますが、お餅ばかりではありません。

 誤嚥とは、食物や吐瀉物(吐いた物)が誤って気管内に入ることを言います。その量が多いと気道をふさぎ、気道閉塞から窒息死を招きます。
 大量にアルコールを摂取し、意識不明になった人をそのまま仰向けに寝かしておくと、もし嘔吐した時、その吐瀉物は、そのまま気管内に入り込みます。正常な意識状態であれば、嘔吐時に自然に横を向く防御反応や咳反射が働き、咳によって気管内への誤嚥を防ぎますが、アルコールによって意識状態が低下している時には、これらの防御機能や咳反射の機能も低下しており、吐瀉物はそのまま気管に入り込み、あっという間に気道閉塞を起こしてしまいます。
 
 気道閉塞の発生に周囲の者が気付かず、酔って気持ち悪くて寝てるんだろうとそのままの状態が10分間続くと心肺停止になり、気付いた時にはもう手遅れになっているというのが死亡に至るケースがほとんどと言われています。
 また、お年寄りは、加齢により咳反射機能自体が低下しているので、その危険度はさらに大きくなります。さらに、少量とはいえ、ひとたび吐瀉物が気管内に入ると、誤嚥性肺炎を引き起こし、予後は非常に悪くなります。

 こうした誤嚥による気道閉塞を防止するためには、意識状態の悪い人は横向きに寝かせ、絶対に仰向けに寝かせないこと。意識・呼吸状態を頻回に観察することですが、こうならないための最大の予防は「飲みすぎないこと・無理に飲ませないこと」です。

 誤嚥にご縁がないのが一番です。
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