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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
AHA BLSプロバイダーコース受講者さんのバイスタンダーCPR体験
以前、命のバトン浜松で開催したAHA BLSプロバイダーコースを受講してくださった方がバイスタンダーCPRをしたとのこと。
ご本人の了承をいただき、個人情報や場所が含まれている部分を除きほぼ原文のまま転載します。

先日の出来事 
2度目となる一次救命処置を体験しました
会社に着くと○○さん早く早くと遠くから呼ぶ同僚 同じ部署で働く人がトイレで倒れたとのこと。
トイレに入った瞬間に目に入ったのは真っ青な顔で倒れていて胸骨圧迫をされている傷病者、横にはAEDが。まず自分が気がついたのはパットが貼られていない、なぜ?
聞くと一度貼ったけど息したから剥がした、えっ?こんな真っ青な顔で息した?おかしいと思い観察するとしゃくるような呼吸、すぐに死戦期呼吸とわかり交代しパットを張り直したところ電気ショックの指示。
電気ショックをし胸骨圧迫を再開したところで脈が戻り顔色も良くなったところに救急隊が到着し状況を説明して引き継ぎました
。後でいろいろ聞いて思ったこと。
自分は資格も持ちいろんな講習も受講して一度体験していたこともあり冷静に判断できましたが、目の前に真っ青な顔の人が倒れていたら平常心ではいられなくなり何をして良いかわからない
正しい使い方をしていなくても誰も気付かない。
そこにいた人達は講習は受けたことあるけど倒れている人をみたらビビっちゃって何をしたら良いのかわからなかった、ショックをしていいのかわからなかったし押してどうかなっちゃったらどうしようと思い誰も押せなかったと言ってました。
平常心ではないのでAEDの音声ガイドも聞こえてなかったようです
でも必死に胸骨圧迫していたのは講習を受講した人だから出来たことだと思います。
AEDは音声でガイドしてくれるので落ち着いてその通りにやれば誰でも使用できますし、AEDがなくても第一発見者がすぐに救急車を呼び一次救命処置をすることで助けられる命はたくさんあります。
自分の家族や仲間が倒れたとき自分が助けられる知識があったら良いですよね。
皆さんのお住まいの地域の消防署などで救命講習をしていると思います。是非講習を受講してみてください。
自分も応急手当普及員としてもっと普及活動をしていかなくてはいけないと強く感じました。
転載、ここまで。

定期的に講習を受けていたことも大きいですが、傷病者を目の当たりにして正直焦ったそうです。
講習では人形を使ってですが実際その場に居合わせたら、講習ではできていたことができないかもしれません。
怖くてAEDのショックボタンが押せない気持ちもわかったそうです。
でも必死に胸骨圧迫していたのは講習を受講していたから出来たこと、バトン浜松での講習や定期的に講習をしていたことで落ち着いて判断や処置をするこが出来たと思いますとおっしゃってくださいました。


「応急手当を必要とする時は何の前触れもなく突然やってくる」
その時に何もできないのではなく、自分ができることをする、心肺蘇生法かもしれない、119番通報かもしれない、できることをすることも立派なバイスタンダーであり、それが救命の連鎖に繋がります。
何もない時に講習を受けておくことの大切さ、今回の事例のように死線期呼吸を正常な呼吸と見誤ってしまい、貼っていたパッドをはがしてしまうこともあります。


以前、バイスタンダーCPRがされていた事案で、消防の方から命のバトン浜松さんで講習を受けた方がされていたかと思いましたと言われた時は、意外なところで私たちの活動を知ってくださっている方がいるということに正直驚きました。

これからも微力ながら応急手当の正しい知識と手技をお伝えできる活動を続けてまいります。
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大型商業施設やイベント会場からの緊急通報
大型商業施設やイベント会場で傷病者が発生した時、傷病者のいるその場から携帯電話で119番通報することは正しいか間違いか?
これはどちらでもないと思います。


市民向け救命講習で119番通報について説明はありますが、ご自宅からや通りすがりの時にかけるケースを想定しています。
まず、救急車に来て欲しい場所(住所)、付近の目標物を伝えられることが大事になってきます。

現場が大型商業施設やイベント会場の場合はどうでしょうか?
大型商業施設やイベントでは、施設やイベント会場(主催者)で定められた対応手順があるところがほとんどです。
大きな工場やテナントビルもほぼ同様でそこに勤める人には、緊急時の対応手順について教育がされています。
通報はどこからする、救急車はどこにつける、警備員をどこに配置して誘導する等。
上記は施設の従業員やイベントスタッフから連絡があった場合になりますが、現場を目撃した(対応した)人が施設の従業員やスタッフ等を介さずに直接119番通報するケースも増えています。

現場から直接通報することがダメではなく、そうした場に遭遇した時にどうするか?といったことが講習では伝えられていないことがほとんどですが、業務対応者向けや施設やイベントスタッフを対応にした講習ならそういったこともしっかりお伝えする必要があります。

一般論でお話しすれば、施設の従業員やイベント会場で傷病者に遭遇した時は、近くにいる従業員やスタッフに知らせることが一番です。

そのうえで傷病者や現場の状況を確認しながら、応援で駆けつけてくる施設従業員やスタッフの到着を待つのがよいと考えます。
火災や事故、犯罪現場では、現場から複数の通報が入ることはよくあります。
通報を受ける側も同じ事案に関する通報なのか?全く別の事案の通報かは通報者から聴取して内容は確認しますので、現場から通報するな!ということもありません。その通報の中に重要な内容が含まれているかもしれません。

いずれにしても通報があった現場(施設やイベント会場)には、こういった通報が入っていますが承知してますか?と必ず消防から確認の電話等はするので(施設によって事前の取り決めがある・ない所があります)、施設側が把握してない場合でも問い合わせがあって分かるケースもあります。

通報は、施設や主催者に任せておければいいということではありませんし、現場から通報したら、近くにいる従業員やスタッフに通報した旨を伝えることが大事です。


甲子園球場で春と夏に開催される高校野球全国大会では、場内の電光掲示板(オーロラビジョン)に「傷病者が発生した時は、お近くの係員にお知らせください」と表示されたり、場内放送でも周知されているそうです。