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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
中学生、迷子に付き添って4キロ歩く。
 迷子に付き添って4キロ歩く。
 https://anonymous-post.mobi/archives/1784

 昨今、声をかけただけで不審者扱いされるケースが多くなり、大人でも声をかけたり手助けすること自体も躊躇することが多くなる中、迷子に寄り添って一緒に家を探すこと。なかなかできないと思います。

 応急手当も似たようなことが言えるのではないでしょうか?人が倒れていたり、けがや病気で動けない人がいる「誰かが119番・110番してくれるだろう、誰か止まって何かしてくれるだろう」そういった時に限って通報されていないことが多く、最初の通報が入るのは、かなり時間が経ってからというケースもあります。
 
 講習でよく言われる「勇気を持って手を差し伸べましょう」は、けがや病気で困って苦しんでいる人に資器材がなくても自分ができることをしましょう、講習を受けることが自信に繋がりますというところにあると思います。
 傷病者に寄り添って救急車が来るまで声をかけ続ける・自分ができることをする。資器材がなくてもできることは、いろいろあります。
 
 中学生もきっと、自分ができることをする、このままほっとけない、そんな気持ちから子どもに寄り添って対応したと思います。
困ってる人に寄り添って自分のできることをするということ、応急手当の手技ととともにお伝えしていきたいと改めて思いました。
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12月16日の北海道での爆発火災。
 12月16日の北海道での爆発火災。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/258673

 現場では、二次爆発の危険性もある中、けが人のトリアージも困難を極めたと思います。爆発災害時、爆発の原因が何か分からない段階では、関係者も容易に現場に踏み込むことは、二次災害の恐れも高いので、消防・警察の指示や誘導には絶対に従ってください。
 活動された消防・警察・病院関係者の皆さま、お疲れさまでした。
死者が出なかったことが不幸中の幸いでしたが、重軽傷を負われた方が一日も早くお身体が回復されますことをお祈り申し上げます。

 爆発の原因が分かってきたようですが、スプレー缶は、殺虫剤・整髪剤・制汗剤・エアダスター等、私たちの生活の中で目に触れるだけでなく使うことが多い物です。
 各種スプレー缶に使われているガスは、地球温暖化への影響が大きいと言われているフロンガスや不燃性のガスがほとんどなくなりました。
スプレー缶に載ってる説明をあまり見ることもないと思いますが、ほとんどのスプレー缶に使われているガスは、可燃性の物です。缶には「火気厳禁・可燃性」といった表記がされています。

 スプレー缶に穴を開けずに出したことが原因でゴミ収集車の火災も発生しています。ゴミ収集車の火災は、ゴミをためるパッカー部の中で起きるので、収集車の屋根をエンジンカッターで切って直接放水したり、ゴミを少しづつ出して消火するので鎮火までに時間がかかるケースもありますが、ゴミ収集車自体が全焼ということもあります。

 スプレー缶の回収は、各自治体によって穴をあけて出すとこもあれば、そのままでいいというところもあるので、各自治体で示されているルールに沿ってゴミで出しましょう。
 浜松市の使用済みスプレー缶のゴミ出しについては、下記をクリックしてご確認ください。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/shori/gomi/dashikata/tokuteihinmoku.html

 使用済みのスプレー缶に穴をあける時も自分だけでなく周りで火気を使ってないことを確認し、風通しのよい屋外ですることも考慮してください。
 また、ご自分で穴をあけることが難しい、中身がまだ残っているが使わないスプレー缶をどうしたらいいか等、判断に困った時は、お近くの市役所や役場へ電話したり、自治会の役員さん等へご相談ください。
風疹予防接種と抗体検査
風疹の感染拡大。連日、テレビや新聞等で報道されていますが、厚生労働省は、流行の中心となっている30代から50代の男性を対象に、来年から予防接種を原則無料とすることを決めました。

私たちの講習会でも予防接種の正しい知識について、静岡県立こども病院の荘司医師が予防接種をしなかったことで重い障害を負ってしまった子どもの事例や予防接種していれば防げた感染を悔やむ親の苦悩と何度聞いても、風疹に限らず予防接種で防げることがあります。

風疹 来年から予防接種原則無料へ 30代~50代の男性対象。
https://www.nhk.or.jp/d-navi/stopfushin/news/20181211muryou/?fbclid=IwAR37yO0u2FSGzTeLcU6TvJPB7WEGpIwfT6yDDne6skL_d47QA33YG418KIY

予防接種をしていても、時間が経つにつれて免疫が落ちたり、接種しても免疫がつかないこともあります。
十分な免疫があるかを調べるには、抗体検査を受けて、免疫がないことが分かった場合にワクチンを接種することが望ましいですが、接種した記録が母子手帳等で確認できなければ、自費で接種することも選択肢としてあります。
風疹の抗体検査の費用や予防接種に係る費用は、自治体によってバラつきがありますので、お住まいの自治体のホームページや保健所等へ確認してください。

浜松市では、風疹の抗体検査は、費用の助成があります。
下記のURLをクリックしてご確認ください。
風しん抗体検査.費用の助成https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kenkozoshin/fuusinkoutai.html
通信障害への備えと対策
 12月6日。ソフトバンクの通信障害により、ソフトバンク携帯から119番通報が繋がらない・繋がりにくい事象が発生し、東京消防庁や名古屋市消防局では、SNSでの情報発信だけでなく、消防車両を使って広報活動をしました。緊急通報だけでなく、通常の通話やデータ通信にも障害がでました(通信障害は既に復旧しています)

ソフバン障害 119番通報は他社携帯か固定で 東京消防庁
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181206-00000564-san-soci&fbclid=IwAR1eBd9S-5YoVwzL4HFjgda31ENLpxCyaZBzhxDlHdX1CeXsXZlNn_bx8vw

 台風24号被害に伴う浜松大停電時は、停電が長引くにつれて携帯(スマホ)の充電ができないことが問題となりましたが、今回のような通信障害は、ソフトバンクに限らず他のキャリアでも規模の大小に関係なく起こる可能性は十分あります。
 通信障害(通話やデータ通信含む)か発生した時の対応や連絡方法をご家庭や職場等で再度見直しや検討するだけでなく、数が少なくなった最寄りの公衆電話の位置や使い方だけでなく、119番(110番)通報ができない時にどうしたらいいか?を知っておきましょう。

1.最寄りの公衆電話の位置を知っておく、小銭をあらかじめ用意しておく。
 街中に設置されている公衆電話は、テレホンカードが使える物がほとんどですが、停電時はテレホンカードが使えません。
10円・100円の小銭を少しでも用意しておきましょう(非常持ち出し袋の中に10円・100円硬貨を重くならない程度に入れておくのも備えの一つです)
 また、最寄りの公衆電話の場所や使い方も知っておきましょう。


2.携帯から緊急通報ができない時は?
 携帯(スマホ)から119番(110番)通報できない時は、最寄りの公衆電話か近くの家やお店等の固定電話をお借りして通報してください(通話料はかかりません)
 近くに公衆電話がなかったり、固定電話を借りられる環境でない時もあると思います。その際は、最寄りの消防署や出張所(警察署・交番・駐在所)等へ駆け込みましょう。署員が出動等で不在でも建物外に消防指令室への直通通報電話が設置されている所もあります。交番や駐在所は、警察官が不在でも最寄りの警察署へ繋がる直通の電話が交番内のカウンター等に設置されています。

3.ナビばかりに頼らず、お住まいの地域の地図を一冊用意しておきましょう。 
 今は、ナビの普及で道路地図や住宅地図等を見ることも少なくなったと思います。
ナビがどんなに発達しても、システム等がダウンすれば紙ベースの地図が頼りになりますし、ナビでは網羅しきれない情報も掲載されています。東日本大震災では、119番通報を受ける指令システムが停電でダウンして紙ベースの地図を使い、災害地点を特定して出動指令を出していた消防もありました。

 お住まいの地域の地図を備えておくことは、大切ですが、地図を毎年買い替えることは大変ですし、お店等は入れ替わりもあるので地図の表示通りということはありませんが、自分で地図をカスタマイズ(ここにこんな看板がある、自分が目印にしている物等を地図に直接書き込んだり、付箋紙を貼ったりする)していけば年数は経っても最新版とほぼ変わらない地図を作ることもできますし、地図の見方を忘れることもありません。今回の通信障害でスマホアプリのナビが使えなくなることもあるので、ナビに頼らず紙ベースの地図を見ることや初めて行く場所の最寄地図を事前に印刷して持っておくことも大事です。

 日々、当たり前のように使っている通信網が障害を起こすと、日常生活だけでなく、経済活動にも大きな影響を及ぼすこと。ある意味、これも災害といえますが、自然災害と同等に自分ができる備えをしておくことも大切と思います。