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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
交通事故現場での二次災害防止のための通報
 先日、片側2車線の道路を通行していました。その時、反対側車線で発生した交通事故で危険な状況になっていました。片側2車線の道路の右側車線(第2通行帯)で車2台の追突事故で双方にけが人や車の大きな破損はなかったものの、2台の当事者同士が道路にいて子どもが中央分離帯に親にかこまれて座ってる状況でした。この日は、風も強く事故によるショックと寒さで子どもだけでなく当事者の体調も急激に変化する可能性もあります。

 私は反対車線を走行していたので止まることはできません。無理して止まれば二次災害につながります。こういう事故を目撃した時、できることは何でしょうか?

 110番通報してください。車を運転しながらの携帯電話はだめですが、現場から少し離れても安全な場所があればそこに車を停めて通報することはできます。同乗者がいれば同乗者に通報してもらうことも考えてみましょう。
 通報時、交通事故現場を目撃したことを告げ、現場付近の目標物、事故形態等、パッと見の目撃情報になりますが、見たままを告げ、その周辺で交通事故の110番通報入ってますか?と聞くと、通報が入ってれば通報入ってますと言ってくれますので、今回のように右側車線に事故車が停車し、中央分離帯に当事者が座っていて二次災害の危険性が高いですと伝えれば、警察官が現場に向かってる途中でも警察官や付近を走行中のパトカーに伝えられますので、二次災害の防止につながります。

 交通事故は、車の破損が大きかったり、明らかにけが人がいるという場合は、誰かしら止まって通報してるケースが多いのですが、当事者同士が車外にいると通り過ぎる車がほとんどです。止まって通報、通り過ぎるというのもその人の判断です。現場からの通報も現場で安全確保したうえで通報する、現場が安全でなければ安全な場所に移動してから通報するのが鉄則です。

 
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119番通報した時と救急隊到着時の市民の想い
 12月15日の午前中、代表が市民対象の救命講習会の座学のコマを担当してきました。持ち時間は30分。

 参加者は、8名。年齢も60才代の方がほとんどでしたが、保育園やディーサービスで働く若い方も参加。自己紹介されてる中で、人が倒れてる現場に遭遇したけど何もできなかった、家族が倒れて救急車を呼んだけど、救急車が来るまでに何かできたのではないか?と身近であったことがきっかけで受講されてる方がほとんどでした。

 私の話しは、救命の連鎖から始まり、救急車をすぐ呼ぶ症状や事故、心肺蘇生法の市民向けに強調されてる点の説明をしました。その中で119番通報した時の指令の対応や救急車が到着した時の隊員の対応に不満を持たれてる方が、数名いらっしゃいました。そういった対応から、救急車を呼ぶのをためらったことがあること、現場でこんなことで救急車呼ぶなと言われたこと等・・・。

 たしかに緊急度の判断は、人それぞれで難しいですが、119番通報した時の指令の対応、現場での対応、通報者と通報を受けた側、救急隊の認識の違いがあることは否めません。こんなことで通報してと通報時や現場で言われたら、通報者は、どんな気持ちになるか?救急隊員も人です、自分の感情や気持ちを抑えられなくて言ってしまう時もあるかと思いますが、119番通報する人は、それが一生のうちの一回かもしれない、指令や現場はそういう心構えで接するべきだと思います。

 119番通報時、消防が何を知りたくて求めているのか?これは、救命講習指導者としてしっかりと知っておき、それを講習を通じて市民に啓発していくこと、講習でもさらっと流してしまう内容になりがちですが、ここはそれなりに時間をかけて学ぶところだと思います。
11月30日~12月1日のAHAコース
 11月30日~12月1日にかけて開催しましたAHAコースを受講された皆さま。大変お待たせしました。
ライセンスカードを今週中に特定記録郵便にて発送いたします。

 受講してくださった皆さま、ありがとうございました。命のバトン浜松では、定期的にBLSヘルスケアプロバイダーコースを中心にAHAコースを開催していきます。開催のお知らせは、ブログ、フェイスブックの命のバトン浜松のページが逐一アップしてまいりまので、こちらのフォローもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 カード到着まで、今しばらくお待ちくださいませ。
講習受講料は無料・有料?
 私たちの講習は、小児・乳児の心肺蘇生法と子どもの事故予防のお話しを主体にしています心肺蘇生法講習は。講師が1~2人で受講者1人1人に目が行き届くようにマネキン1人1体を基本にした少人数制にし、受講料を設定していましたが、金額がネックなのか受講問い合わせはあっても受講まで結びつかないことがほとんどです。
 設定した受講料は、1人600円。私たちは、講習に際して小児・乳児のマネキンは、お借りしてる方から善意で送料のみでお借りすることができています。受講料はマネキン借用に関わる送料にあてていて、会場までの移動費、マネキンの消毒に係る経費は、会員のポケットマネーです。
 小児・乳児のマネキンは、成人のマネキンのように消防で数を借りれるものではありません。消防で保有してても浜松市は、乳児は1体、小児は数体と聞いてますが、私たちの開催する講習日に必ずしも借りれるというものでもありませんし、数がないというのが現状です。私たちは、マネキンに多く触れてもらい心肺蘇生法を知ってほしい想いから、講習の質を上げるため、マネキン1人1体の少人数制講習を取り入れて、必要最小限の受講料を設定しました。

 問い合わせの中で、消防で受講すれば講習料は無料でしょ?だったらお金払って受講しなくてもという話しもありましたが、消防の講習が本当に無料ですか?消防職員がボランティアでやってると思ってますか?それは間違いです。消防職員は、講習を仕事としてやってます。ボランティアではありません。講習に関わるマネキンの消毒代、訓練用AEDの電池代、訓練会場までの移動、人件費ととすべて税金です。消防によっては、幼稚園や小学校からの救命講習依頼で、子どもの心肺蘇生法をやってほしいと依頼したのに成人のマネキンを持ってきてやったという話しもチラホラ聞きます。子どもの心肺蘇生法と依頼を受けたら、小児マネキンの数は少なくても小児のマネキンを手配するべきですし、それが無理なら小児のマネキンはありませんので、成人のマネキンを代用しますがそれでもいいですか?とお伺いたてるのが本来の姿です。特に保育園からの依頼で子どもの心肺蘇生法をと依頼をうけて成人のマネキンを持って行って講習をやるのは、どうなんでしょう?

 私たちと同じように全国各地で救命講習を開催するボランティア団体がいくつかありますが、完全無料でやってるところは、ありません。イベントにあわせて無料で開催することもありますが、マネキンや訓練用AEDを使うことによって必要な経費は必ず発生しています。
 私たちの主催する講習会や依頼講習会は、講師の人数が2名しかいないのですが、その少人数さをウリにしてマネキン1人1体とい質の高い講習会を行っています。

心肺蘇生法だけでなく、子どもの事故予防のお話しや、依頼者、団体さんからの要望に応じた心肺蘇生法以外のお話しや実技も取り入れています。心肺蘇生法以外のものは、有料講習の範疇になってしまったり、消防等ではなかなか教えられない内容になってしまいますが、受講者のニーズに合った講習プログラムを考えていきたいと思っています。

 無料なら無料なりもの、有料なら有料ならではと内容も無料と有料では大きく変わってきます。消防の救命講習、浜松市は無料ですが、他では受講料を徴収してるところもあります。消防の救命講習が全国的に有料になったら、講習受講者は減ることが予想されます。日赤の講習は、無料と思われがちですが、受講料をしっかりとっています。テキストもありますし、最後に試験もあります。

 
 
第2回こども救急クラブ
 12月8日(日)に静岡県立こども病院主催の第2回こども救急クラブに参加しました。このクラブ、第1回目は8月に開催。今回で2回目になります。会場は、静岡県立こども病院。参加対象も市民です。参加定員は決まってますが、託児もあるのでお子さん連れの方も安心して参加することができます。今回は、小さなお子さんのいるご夫婦、保育ママはじめ約40名の方が参加されてました(私たちも含みます)また、地元TV局の取材もありました。

 第2回目の目玉は、小児・乳児の心肺蘇生法を学べるということ。現状、小児・乳児の心肺蘇生法を市民が学べる場は、ほとんどありませんので、貴重な機会です。
 クラブの最初に小児救急センター長のご挨拶からはじまり、救急センター医師によるこどもの事故予防についてのお話し、ベビーベット・食べ物の誤飲の危険性と事故予防についてのお話し、続いて、小児・乳児の心肺蘇生法を4ブースに分けて、小児・乳児の胸骨圧迫、人工呼吸とマネキンに触れてしっかりと学ぶことができました。最後に救急センターの認定看護師さんの急病時の受診のタイミングや症状の解説がありました。

 最後に思いがけないサプライズがありました。受講した方全員に修了証授与がありました。これは、受講した方にとってうれしいものです。

 約2時間30分の講習でしたが、もっと多くの市民の方(特に子育て世代の親)に受講してもらいたいと思います。病院が主催の市民向け講習やセミナーは、大人向けのものが多いです。そんな中、こどもの救急に特化した内容で小児救急センターの医師が中心になって開催されるこども救急クラブ、市民目線で現場の話しも織り交ぜながらの講義は、すばらしいと共感します。今は、静岡県立こども病院だけでの開催ですが、県西部・東部で開催されると
口コミで広まって受講者も増えていくと思います。

 こども救急クラブ、私たちの活動と共通するものが多々あります。私たちは、こども救急クラブの浜松版ではないですが、私たちは、小児・乳児の心肺蘇生法の普及啓発、こどもの事故予防の大切を伝えることを主な目的としています。今回のこども救急クラブで学んだことを浜松市とその周辺でお伝えしていく活動をしていきます。

命のバトン三重
 命のバトンは、福井が発祥の地です。福井からの命のバトンが浜松に渡り、浜松で命のバトン浜松が産声をあげました。

 三重県には、命のバトン三重さんがあります。心肺蘇生法・AEDの普及啓発活動に取り組んでいます。活動してる地域は違いますが、心肺蘇生法・AEDの普及啓発と同じ目的に向かって活動しています。

 命のバトン三重さんのブログURLです。

http://blog.canpan.info/09dash/

 浜松から命のバトン三重さんを応援しています。お互いにできることから一歩づつ頑張っていきましょう。
現場での二次災害防止
 今日、交差点内で乗用車と原付の交通事故現場に遭遇しました。バイスタンダーになることは、現場の交通状況等を見て止まらない方がいいと判断しました、路上に倒れていた原付の運転手の容態も気になりましたが、すでに当事者らしき人が通報してたので通り過ぎました。現場の状況によりますが、正義感だけでバイスタンダーになることはできない場合もあります。

 この事故で道路は渋滞してました。その渋滞の原因が興味本位に止まって車線をふさいでる車でした。その運転手、降りて何をしてたのかといえば何もしてません。周りのやじ馬に何か話してるだけです。これは、現場で二次災害を引き起こす原因になります。渋滞の原因が分からずに後ろからすり抜けようとするバイクや車がいるかもしれません。
 現場でバイスタンダーとして関わるのなら、少なくとも自分の身の安全だけでなく、車を安全な位置に移動させてから関わるべきです。それが難しかったりできないのなら、通り過ぎる勇気・バイスタンダーにならないことも必要です。人としてどうなの?と言われる方もいらっしゃいます、通り過ぎることで罪悪感にかられる気持ちも分かりますが、無防備な状態で現場に入ることは、二次災害に遭う可能性を高めるだけです。もし、正義感だけで現場にバイスタンダーが入って二次災害に遭ってしまったら・・・助けに行く人が犠牲になってはいけないのです。

 救命講習でも現場の安全確認「周囲の安全よし」とありますが、これは講習の台本セリフではありません。自分の身だけでなく、周りを二次災害に巻き込まないためにも重要なことです。

 
子どもの事故予防
 11月26日のブログでチャイルドシート非装着の事故のことを取り上げました。事故について静岡県立こども病院の植田先生からのメッセージを掲載します(このメッセージの掲載は植田先生のご了承を得ています)
 以下、原文になります。

 このニュースになった事案のお子さんをPICUで診ています。決して軽症ではありません。大怪我を負ったり、命を落としたりしてからでは、本当に後悔先に立たずです。まずはいつでも、確実にチャイルドシート装着を!保護者の皆さん、是非お願いします。心の底からのお願いです。
 その直前にも、県内某所で、保護者が見ていない間の、建物5階窓からの墜落事故のお子さんが救急搬入されました。
常に子どもの周りには危険が一杯です。保護者の皆さん、是非今一度、普段のご家庭の生活を振り返って、隠れた危険を探してみて、対策を取ってください。面倒くさいな?と感じても、重大事故が起こってからでは遅いです。日々、「忍者」のようにまわりをうかがって、危険がないかを子どものために確かめてあげてください。是非お願いします!原文はここまで。

 ニュースでは軽症と言ってましたが軽症ではないこと。私も毎日のようにチャイルドシート非装着で車に乗ってる子どもを見ます。後部座席で立ってる子、助手席で親のひざに乗ってる子、某商業施設駐車場で走ってる車の中で立ってはしゃいでた子どもを殴りつけて大泣きさせるおじいさん。大人はシートベルトしてれば車外放出されることはまずありません。何もつけてない子どもはどうなりますか?そこまで考えて車に乗せてますか?何かあってからでは遅いんです。
 植田先生からのメッセージ、保護者の皆さんに深くかみしめてほしいです。

 

 
AHAコース初開催
 11月30日~12月1日の2日間、浜松市内で命のバトン浜松とBLS横浜さんとの共催で、命のバトン浜松を立ち上げて初のAHAコースを開催しました。AHA.ファミリー&フレンズコースは、何度か開催してますが、公式コースは、初です。

 11月30日は、午後からBLSヘルスケアプロバイダーコースを開催。保健師さんと看護師さんの2人が受講してくださいました。マネキンは1人1体の少人数コース、ここは私たちのこだわってるところです。受講生さんから「マネキン1人1体でコースに2人だけってぜいたくですね~」と。2人とも実技も学科ともに合格です、おめでとうございます。

 12月1日は、ハートセイバーファーストエイドコース。こちらは8人が受講してくださいました。東は横浜、西は、愛知・四国そして地元浜松から、医師・看護師・養護教諭・事務員・医大生さんと個性豊かな!?受講者さんが集まりました。BLS横浜さんのシュミレーションを随所に取り入れたコース、受講者さんの顔が活き活きしてるのが印象的でした。
 お昼は、希望者だけですが出前を注文。食のクオリティーもコース運営では大切です(笑)コースも無事に終了し、最後は、受講者さん同志で自然と名刺交換やお互いの連絡先交換をしてる姿、1日目のBLSコースも同じでしたが、受講する理由はいろいろですが、学びたいものが同じという目的を持った仲間との出会い、一緒に受講していく中で自然と意識が芽生えていくことを受講生から学ぶことができました。こうしたコースは、コースが終わるとすぐ帰る方が多いですが、この2日間、受講者さん同志が最後までお互いの時間が許す限り、話しが弾み名残惜しそうな姿を見てると、主催者として開催してよかったなととてもうれしく思いました。

 この2日間、企画した時は、名前も知られてなくて実績もほとんどない命のバトン浜松が主催して受講してくれる人がいるのかなと不安はありましたが、BLS横浜さんから手厚いご支援とご協力をいただくことができ、2日間事故なく無事に開催できたこと、受講してくださった皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 今後、命のバトン浜松は、浜松を活動拠点にBLSヘルスケアプロバイダーコースを中心にAHAコースを定期的に開催していきます。定期講習以外でもリクエストによりコースも開催しますので、受講を希望される方は、ブログトップページのリンクの「命のバトン浜松お問い合わせフォーム」からお気軽にお問合せください。