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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
講習会のタイトル
 昨日、12月に小児・乳児の心肺蘇生法講習を開催する団体さんの打ち合わせに参加しました。

 募集のチラシを考えていく中で、タイトルをどうするか??心肺蘇生法を学びませんか?では固すぎるし、ファーストエイドにすると、心肺蘇生法以外のことも教えてくれると期待されるかも、AED体験もAEDだけを教えるわけじゃないし、救命体験しませんか?もどうかなと。命とか救命をいれると重いという意見もありました。

 講習会のタイトルは、重要ですが、タイトルにこだわるあまりに内容とずれてはいけません。事故予防の話しをいれてはという意見もありましたが、こういう話しは、参加するお母さんたちの方が知ってるから話さない方がいいという意見もでましたが、自分が経験して知ってることもあれば、知らないことも多いと思います。

 命の大切さを私たちと一緒に学びませんか?自分たちが伝えたいことを素直に表現する。有料・無料講習とありますが、救命講習の原点は、ここにあると思います。心肺蘇生法がすべてではありません。その前にある予防の大切さが大人も子どもも大事になってることを強調する講習会を進めていきたいと思います。
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AEDの使い方をシンプルに伝える
 AEDが普及し、各地でAEDの取り扱い講習が開催されています。消火器のようにメーカーは違っても仕様は同じで誰でも使えるといいのですが、AEDはメーカーによって電源スイッチのON操作に違いがあり、必ずしも消火器のようにメーカーは違っても使い方が同じというわけではありません。今は、AEDのふたを開けると電源が入るタイプになりつつあります。

 救命講習等でAEDの取り扱い講習を受けると、いろいろな注意事項があります。パットを貼る前に水気、ネックレス、胸毛等々の確認。ショックボタンを押す時の周囲の確認動作。AEDのショックボタンを押すまでにかなりのセリフを言わなければなりません。消火器なら「ホースよし」「ピンよし」「レバーよし」とこの3つです。噴射時は、ほうきではくようにとか、ホースはしっかり火元に向ける等の注意事項はありますが、操作する時にこれらのセリフを言う必要はありません。

 AEDの操作方法もかなりシンプルになってきたとは言っても、講習に時間が割かれてる現状は否めません。例えば、ネックレスしてたら外しなさい。外す時間がもったいなくありませんか?パットに触れないようにずらせばいいんです。水で濡れてたらどうしますか?ふけばいいんです。胸毛はパットではがした方がいいんですか?胸毛が焦げてやけどするのと心臓が止まってる方とどっちが優先ですか?
 本物のAEDのメッセージ音は、訓練用AEDと比較にならない位、大きいです。私も講習の時、会場外の迷惑にならないと判断した時は、実物のAEDをONにして実際の音を聞いてもらいます。ほとんどの方がびっくりされます。

 私たちの講習会では、AEDを使用する際は、音声メッセージに従うこともしくは、AEDケースに貼ってある手順通りに動くこと。この二つが大切であると強調してます。AED装着にあたっての確認事項は、例を出して考えてもらいます。そうするとどうすればいいかという答えがでてきます。シンプルさを追求するあまりに伝えなくてはいけないことを忘れるということがあってはいけませんが、自分なりのレッスンプランを作ってみるといろいろ分かると思います。

 14日の講習会では、AEDの使い方を命のバトン浜松バージョンでシンプルに伝えてみましたが、シンプルで分かりやすかったと好評でした。

 現行講習のAED取り扱い説明や手順を否定するつもりはありません。私たちは、現行の枠から外れないよういかにシンプルに伝えることかできるかを考えています。場合によっては、現行の方がいいケースもでてきます。AEDがあるから助かるのではなく、AED装着前の心肺蘇生法が重要ということ。状況に関係なく「絶対にこうなんですよ!!」ではなく、柔軟に対応できることも講習を進めていくうえで大切と考えています。
14日の講習会の様子
 お待たせしました。14日の講習会の様子をアップします。

 お母さんが話しを聞いてる時は、赤ちゃんも後ろで一緒に聞いてます。
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 お手伝いの小学生も後ろで代表の話しを聞いてます。赤ちゃんもマネキンに興味深々な感じ。
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 心肺蘇生法の練習前にマネキンとともに。皆さん、笑顔がいいですね~
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 心肺蘇生法の交代要領も練習しました。
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 私たちの講習会は、しっかり伝えるべきこと、覚えてほしいことを強調し、それを適宜確認しながら、笑いも交えた(代表が笑いの元!?)アットホームな雰囲気で講習会を開催しています。
 講習会に興味を持った方、話しを聞いてみたいなと思った方、ブログのコメント欄からお気軽にどうぞ。
 



 
お母さんの勉強会
 14日の講習会にお手伝いで参加してくれた小学生が書いた絵日記です。以下、原文のまま紹介します。

 きょう、おかあさんとお友だちがやったこうしゅうかいについていきました。それはおかあさんたちに赤ちゃんと子どもの心ぱいそせいほうをおしえるべん強会でした。お人形をつかってやっていました。AEDというきかいもせつめいしていました。ぼくは、むずかしいなと思ったけど、大切なべん強会だと思いました。

 訓練用AEDは、赤く塗っていて、人形の胸を押してる人、プロジェクターから映し出されてる私のパソコンの壁紙のヘリコプターの画像まできれい描いてくれてます。

 子どもの目から見た講習会、難しいと思ったけど、大切な勉強会と思ってくれたことが心に残り、子どもなりに心肺蘇生法の重要性を感じてくれたこと、嬉しく思いました。

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小児・乳児の心肺蘇生法と子どもの事故予防講習会
 今日の午前中、浜松市内で依頼を受けたサークルさんで小児・乳児の心肺蘇生法と子どもの事故予防の講習会を開催しました。

 受講者は5人。みんな子育て真っ最中のお母さん。心肺蘇生法に使うマネキンは、小児・乳児を1人1体づつ用意しました。命のバトン浜松からは、代表・副代表・お手伝いの小学生2人が参加。お手伝いの小学生は、マネキンの入ったバックや他の荷物運びを一生懸命手伝ってくれ、講習中は、私たちの話しを聞いててくれました。
 
 最初は、今日の日程と連絡事項の伝達。命のバトン浜松代表の自己紹介に続き、副代表から会についてのお話し。引き続き、受講生の自己紹介。最初は、皆さん緊張からか!?硬いムードでしたが、時間が経つにつれて笑いも出るようになってきました。

 心肺蘇生法の実技は、DVDを使用し、小児からスタート。胸骨圧迫の位置確認をしてもらい、ポイントごとに解説を加えて進めていきました。途中で代表がDVDの操作を間違えるアクシデントがありましたが・・・。小児が終わった後は、時間がおしてきたこともあり、DVDを使わずに乳児の心肺蘇生法・小児・乳児の窒息解除、AEDの取り扱いを説明しました。
 AEDの取り扱いは、使い方がお作法にならないように必要なことと注意事項だけ伝えてシンプルにし、心肺蘇生法は、質問形式で1人1人に「胸骨圧迫の回数は?」「人工呼吸の回数は?」と覚えてほしい部分を聞いて答えてもらいました。その中で「命のバトン浜松の代表の年齢は?」と聞いたら「〇〇才」とパーフェクトで答えたのは、皆で笑いました。心肺蘇生法と関係ない質問でもこういう楽しみも取り入れると受講者の緊張もほぐれます。

 子どもの事故予防のお話しは、救命の連鎖の最初の輪の予防が大切なこと、輪がつながっていくことが子どもの命を守っていくことにつながること、すべての事故を防げることはできなくても減らすことや注意することが大切といった内容、119番通報の正しいかけ方、だめなかけ方を主にお話しさせていただきました。

 実技と話しになると、3時間という時間の中では厳しかったですが、これもやってみて分かったこと。次回以降の反省です。最後にアンケートも書いていただきましたが、受講してよかったという内容が多く、今回の内容をより深く掘り下げた内容の講習の希望もあり、依頼してくださったサークルの代表さんとお話しして、定期的に講習会を開催していく方向になりました。ありがとうございます。
 小児・乳児に特化した心肺蘇生法や事故予防講習会がほとんどない現状や子育てをしていく中でお母さんたちが子どもの突発的な病気やけがに対するいろいろな不安をたくさん抱えていること、それを私たちが講習会を通じて細々でも心肺蘇生法や子どもの事故予防や応急手当について伝えていくことが大切ということを改めて感じました。

 今回の講習会は、心肺蘇生法と子どもの事故予防の触りの部分でしたが、今回、受講してくれた方から新たな命のバトンが次の人へ繋がっていくといいなと願ってます。

 今回、写真を撮ったのですが、私のデジカメで撮ったのが容量が大きすぎてアップできないので、副代表のカメラで撮ったのがアップできるか確認しますので、画像はもうしばらくお待ちください。ちなみに講習前に写真を撮ることをお話ししたのですが、皆さん、ブログに写真が載ると、芸能プロダクションのオファーがあると困るからとか旦那さんの許可を得てないのでだめですという方は、いらしゃらなかったので、安心して載せることができます(笑)

 今日、お忙しい中、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。また、次回、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。また、講習会のPRもよろしくお願いします。

CPRと傷病者への取りつき度=実行力
 昨日、毎年、普通救命講習を受講している方が、交通事故現場に遭遇したそうです。人が倒れていて出血もかなりあったようですが、すでに警察官がいたので、その方は何もせず通り過ぎたそうです。この時点では救急車は到着していなかったと。

 警察官がいるから必ずしも応急手当がされてるとは限りません。出血がかなりあったとしても、傷病者へ取りつくための感染防御、状況確認の方法が現行の救命講習で必ずしも満足に学べているわけではありません。限界もあります。声はかけたいけど傷病者に取りつく勇気と自信がないのは、仕方ないと感じました。
 
 心肺蘇生法も重要ですが、勇気を出して声をかけましょうと指導者側が伝えても、受講する側からしたら、声をかけることはできても、こういう場合はどうしたらいいの?この場合は?等、傷病者や現場の状況等、具体的な対応が、救命講習のカリキュラムの中では時間が割けないのも事実。一般の方は心停止より、心停止ではない場面に遭遇する方が多いと思います。これからは、心肺蘇生法に特化と心肺停止でない時の対応に特化と分けた講習が必要だと感じます。
 例えば、普通救命講習は、心停止に特化した内容。上級救命講習は、心停止と心停止でない時の対応と状況判断能力の向上に特化した内容にする。
 
 傷病者への取りつき度とCPR実施率は、同じだと思います。バイスタンダーが傷病者へ取りつかなければ、CPRにもつながりません。傷病者への取りつき度を高めるには、人工呼吸時の感染防御手段だけでなく、出血時の感染防御手段や救助者と要救助者の安全確保、119番通報のポイント等々をもっと深めることが大切です。現場の状況によっては、自分の安全が確保できなければ手を出さない方がいい場合があることも含めて。

 傷病者への取りつき度=実行力になってきます。実行力が上がればバイスタンダーCPR率も上がってくるだけでなく、通報内容も的確になり、消防が現場に必要な力を投入する判断や時間も早まります。市民レベルで求め過ぎと言われるかもしれませんが、救命講習を定期的に受講する方や意識の高い方は、傷病者と遭遇した時にバイスタンダーとして心停止だけでなく、心停止でない時も対応できる実行力を求めてる、そんな気がします。
 私たち、命のバトン浜松の講習も、傷病者への取りつき実行力が少しでも上がる講習会の内容にしていかなければと改めて感じました。
 
 

応急手当に薬は使用しない
 私の経験から、すり傷で「薬を塗ってください」「頭が痛いので痛み止めありますか?」と言われる方が結構います。すり傷と頭痛は一例ですが、応急手当は、基本的に救急隊に引き渡す、医療機関を受診するまで症状を悪化させないようにするものです。仮に薬を持ってたとしても、傷病者に薬を塗ったり、飲み薬を渡したりすることはできませんし、してはいけません。

 けがであれば、水で洗い流しガーゼをあて固定する位までです。例えば、どうしても傷口に薬を塗ってほしいと懇願され、持っていた薬を塗ったとしましょう。その方は、病院を受診しました。診察した医師は、何でこの薬を塗ってきたの?となるかもしれません。飲み薬も同じです。頭が痛いので頭痛薬ください。持ってた鎮痛剤を渡しました。その渡した薬がその方に合ってる薬という確証はどこにありません。もしかしたら、服用してはいけない鎮痛剤かもしれません。

 応急手当の範疇で、傷病者の既往歴や食べ物・薬のアレルギー有無を聞くことは、難しいかもしれません。
けがや身体症状がでる心当たりを聞き、医療機関の受診が必要か?応急手当をして様子を見るか?と適切な応急手当が大切になってきます。どうしても薬を塗ってほしい、飲み薬をほしいと言う人には「私は医師ではないので薬を塗ったり渡すことはできませんので必要でしたら病院を受診してください」と毅然とした態度で伝えましょう。病院に行く程でなければ、近くの薬局で薬剤師に症状や状態を伝えて適切な薬を選んでもらうのも一つの方法です。

 救急隊も病院に搬送するまでの間、傷病者に薬を塗ったり飲み薬を渡して飲ませたりということはしません(救命救急士の特定行為を除く)

けがや頭痛等の症状が出る可能性の高い野球・サッカーといったスポーツクラブ、野外で活動することが多い団体やサークルで救急箱を用意されてる所も多いかと思いますが、今一度、救急箱の中身をチェックされてはいかがでしょうか?よかれと思って塗った薬、飲ませた薬で、薬の副作用がでて後から訴えられるといったこともなきにしもあらずです。

  

 
受講者からの質問
 今日の午前中、命のバトン浜松の活動とは、関係ありませんでしたが、地元自治会から依頼を受けて救命講習に参加しました。
 
 9:00に地震が発生したとの想定で、5分後に津波警報が発令、避難所に住民が避難してきました。救命講習は、三角きんの使い方組と心肺蘇生法組と住民が学びたい方へ分かれました。

 私は、震災図上訓練後の参加でしたので、途中から心肺蘇生法の組に入りました。時間は1時間30分。
ベテラン普及員2人と10月に普及員講習を受ける若い女性で講習を進めてくれました。私は、それを見守りながらサポート。1時間30分で講習内容の時間配分も大切です。話し過ぎず、実技だけになり過ぎず。講習も一通り終わって、受講した方からの質問タイムになりました。

 この質問タイムが普及員(インストラクター)泣かせというか力量を問われます。今日出た質問の幾つかを紹介します。

 1.腰が曲がってしまってるお年寄りが倒れていたら、胸骨圧迫できますか?背骨は折れないですか?

 2.ドクターヘリは、どうやって呼ぶんですか?

 3.救急車は、どこの消防署にもあるんですか?

 幾つか質問をあげましたが、他にもいろいろありました。普及員側からしたら、さらっと答えられることから、ちょっと待ってください的な内容もありますが、時間の限られた講習では伝えきれない、時間をかけれない内容の質問が多いと感じます。全ての質問に的確に答えられればベストですが、そういかない内容もあります。
 指導する側として受講した方からの質問に答えられるよう蘇生法に関することだけでなく、119番通報の仕方や講習を開催する地域の救急事情等を知っておいた方がいいと思います。ただ答えるだけでなく、なぜそうなのか?といったことも含めてお答えすることもポイントです。

 講習の最後に、救急車を必ず呼んでほしい症状やけがをいくつかお話しし、受講された方の地域を出して、この症状やけがの場合は、近くに〇〇医院や〇〇外科がありますけど、近いからといって119番通報せず、自分の車で連れていったり、運んだりしないでくださいね、と話すと、皆さん、なるほど~と。地域の医療事情をミックスさせて身近なことに置き換えてお話しすると、分かりやすいねとなります。
 私は、途中からの参加でしたが、私の話しが印象に残ったのか!?帰る人みんなが、話しが分かりやすくてよかったよ~お疲れさまでしたとおっしゃってくださいました。

 講習とかけ離れた内容もありますが、市民への普及活動は、心肺蘇生法講習だけでなく、地域の医療システムを把握しておくことや、質問された内容にプラスαしてお答えすることが、受講された方の心に強く残るということを
感じました。 


 ※今日の講習で使った訓練用マネキン(愛車で休憩中)
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