FC2ブログ
命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
講習での119番通報の話しと実際の119番通報
 先週、メンバーのご家族が救急車で搬送されたそうです。幸い、大事に至らず快方に向かってるとのこと。よかったです。

 119番通報の仕方は、救命講習で説明がありますが、実際その場で模擬通報したりといったこともほとんどなく、テキストに載ってることを見て指導者の話しを聞いて理解する程度だと思います。
 先般、メンバーのご家族が救急車で搬送された際、119番通報するのにパニックになって119番は火事だけではないのか?救急車はホントに119番でいいのか周りの人に聞いたという話しを聞き、改めて119番通報についてお話しします。

 119番通報。火災・救急の時に携帯や家庭の電話から「119」とダイヤルすれば、管轄の消防の指令室(センター)へ繋がります。
まず最初に聞かれることは「火事ですか?救急ですか?」急病やけがであれば「救急です、または救急車お願いします」と伝えてください。
 

 次に救急車が向かう場所(住所)を聞かれます。家庭の固定電話からでしたら、指令室のモニター画面にかけている場所がピンポイントで表示されますが、住所を聞くのは、現場を確実に特定するためです。携帯電話からの119番通報は、現場がピンポイントで表示されないので、住所だけでなく近くの著名な目標物等を通報者から聴取して現場を特定します。
 次に傷病者の状態を聞かれます。見たままをそのまま伝えてください。一例ですが「70才代の母が腹痛で苦しんでいます。昨日、〇〇クリニックにかかって風邪と診断されて今日は寝てました」症状だけでなくかかりつけ病院や必要なことは、指令員から聞かれますので、分かる範囲で答えてください、分からないことは分かりませんで大丈夫です。
 最後に今かけている方の名前と電話番号を教えてくださいと聞かれますので、ご自分のお名前とでかけてる電話番号を伝えてください。

 文字にすると何とか言えるんじゃないかと思う方も多いと思いますが、実際、かけるとなったら文字通りにはいきません。
実際、119番通報して指令員が「火事ですか?救急ですか?」と聞いた直後に「家族が倒れて~早く来て~」と言って電話を切ってしまったり、事細かに過去のいきさつから症状まで話す方もいるそうです。過去のいきさつや症状も大事ですが、まずは、救急車が向かう現場を特定して救急車を出動させることが大事ですので、そういったことを話したい気持ちはまず抑えて、指令員が聞いたことに答えることが119番通報の一番大事なポイントになります。

 ご自宅の住所・電話番号、普段何もない時ならさらっと言えることでも、慌ててる時は、なかなか言えないものです。メンバーのご家族の方、通報前に自宅住所と名前をメモ用紙に書いたそうです。

 これはご家庭だけでなく、会社や学校、幼稚園等でも同じことが言えます。電話口に住所や電話番号、目標物等を記した119番通報ステッカーや表示をされてる所もありますが、会社や病院、学校、幼稚園等でしたら、防災訓練等の機会を捉えて実際に119番通報する訓練を取り入れてみてください。通報訓練は、訓練前に事前に管轄の消防署に相談して調整がつけば、受け入れてくれるところがほとんどです。

 当会の講習会でも119番通報に関する項目は、実際に即した内容でお伝えしています。
救命の連鎖でも早期通報といわれるように応急手当の中で誰でもすぐできるのが通報だと思っています。

 119番通報することがないことが一番いいのですが、いざという時に備えて119番通報時に慌てないようにしていただけたらと思います。
 


スポンサーサイト
甲子園球場オーロラビジョン
 甲子園球場で春の選抜高校野球大会が始まりました。皆さん、甲子園のオーロラビジョン(得点や対戦相手等が表示される電光掲示版)を甲子園で見た方、テレビで見た方、いろいろでしょうが、オーロラビジョンに表示される内容で119番通報についてのお話しです。

 オーロラビジョンに「救急車を要請する必要がある時は、119番せずお近くの係員にお知らせください」と表示が出ます。また放送でもそういったアナウンスが流れています。何で119番通報より近くの係員へ言うの?と疑問を持つ方が大半だと思います。救命講習でも119番のかけ方や聞かれることは、教えてくれますが、こういったなぜ?というところまで質問が出ることや指導員がそこまで突っ込んだことを教えることは、ほとんどありません。

 甲子園球場に限らず多くの人が集まる施設やショッピングセンターでは、救急車をつける位置や急病人が発生した際の警備やスタッフの動きがあらかじめ定められている施設がほとんどです。イレギュラーなケースもたまにありますが、一般的には、スタッフから防災センターや警備室に一報が入り、そこから119番通報するのが一般的です。現場から発見者が119番通報すると、かけてる施設や場所は特定されてもそこが何階のどこなのか?等、そこの施設等の裏も表も知り尽くしてる人なら分かるかもしれませんが、そうでなければはっきり伝えられないことが多いのも事実。近くにいるスタッフなら自分がどこにいるか分かりますから、正しい情報が伝えられるメリットがあります。甲子園は、オーロラビジョンへの文字での表示や場内アナウンスを通じて、そうした周知をしているのでしょう。

 通報してはだめではなく、大型施設ではそうした流れがあることを知っていると、オーロラビジョンに表示されてる119番通報は、お近くの係員までという意味がお分かりいただけるかと思います。

 命のバトン浜松の講習会は、こうした少し!?コアなこともお伝えしていますが、それを聞きたくてくる人がいるとかいないとかいう噂も時々たちます(笑)
 

どっちが大事ですか?
 交通事故が起きた時、けが人がいれば119番、事故が起きたことを110番に通報することは、そんなこと言われなくてもよく分かってると言う方がほとんどです。

 事故が起きてしまった時、事故の当事者同士が110番や119番への通報より車屋さんや保険会社に連絡していることが多いのも事実で、実際、消防や警察より先に車屋さんや保険屋さんが現場に来てることもあります。自動車学校や免許更新時にもらう本にも載っていますが、まずは110番なり119番への通報が最優先です。現場の二次災害防止もありますが、まず通報すべきところに通報してから車屋さんや保険屋さんに連絡しても何ら責められることはありません。

 これに似た話しになりますが、保護者や地域のスクールガード等のボランティアの方が朝、通学路の要所に立ち、横断歩道を子どもたちが渡る際に旗を持って車に止まってくださいとやっている光景を見かけたことがあると思います。
 先日、こんな話しを聞きました。登校中、子どもが事故にあったらまず学校へ連絡する、子どもが関係ない(絡んでいない)事故だったら110番または119番通報する。これを聞いて「学校より警察や消防への通報が先でしょう?」という方がほとんどだと思います。実際、こうした間違った認識を持っている方もいるということを知りました。それが引き継ぎのようになされていることも問題です。
 あってはいけませんが子どもが事故にあってまず学校へ連絡すること、現場で最優先されることでしょうか?事故の程度もありますが、程度の大小にかかわらず、110番もしくは119番通報することが最優先です。学校への連絡も大事ですが、通報せずに学校に連絡しても学校は現場の状況が分かりません。そこから学校が110番や119番へ通報しても現場の状況がほぼ分からない状態ですから、警察も消防も現場が今どういう状況なのかわからないということになります。

 先週(12日)の小児救急法講座でも通報についていろいろお話しさせていただきましたが、通報の大切さを知ってほしいと思います。

 

 
列車内での急病人発生時の通報
 毎日の通勤・通学、出張や旅行で列車を使う方は、多いですが、列車内で急病人やけが人が発生した時、すぐ119番通報と思う方も多いと思います。今回は、列車内で急病人が発生した時の基本的な対応をお話しします。鉄道会社によって対応が若干異なる部分があると思いますので、あくまで基本的な対応ということをご承知おきください。

 列車内で急病人やけが人が発生した場合は、応急手当や119番通報も大事ですが、まず乗務員(車掌等)へ知らせることが一番重要です。乗務員に知らせるより119番通報した方が早いんじゃないか?と思う方もいるでしょうが、走行中の列車内から119番通報した場合、立ち止まって通報していないので通報者の位置特定だけでなく、列車が特定できない、救急車をどの駅に向かわせるかを決めれなかったり、結果的に遅れてしまう可能性が高くなります。
 新幹線だとあり得ることですが通報中に隣県に入ってしまうことも。そうなると県をまたぐので通報をし直さなくていけない状況も考えられます。
 列車内に設置されてる非常通報ボタンは、駅に停車中なら有効ですが、走行中だと緊急停止手配を行なうので、駅と駅の間に緊急停止するケースも考えられ、その場合は駅への到着が遅れます。

 列車内での急病人やけが人発生時は、まず乗務員への通報が重要です。乗務員に知らせることで乗務員から列車指令へ報告、指令から119番通報や急病人を降ろす停車駅への連絡、駅員の誘導配置等の手配をしてくれます。

 JRの場合、在来線では、直近の駅に停車して救護活動を行うのが基本です。新幹線では、直近でホームが空いている駅に臨時停車することになります。

 携帯電話の普及で駅構内や列車内から駅員や乗務員に知らせずに119番通報し、消防から連絡があったり、駅に救急車が来て初めて駅員や乗務員が知るケースが多くなってるそうです。列車内で乗務員にいち早く知らせることで直近駅の停車手配を早めることできますし、状況によっては列車内から消防指令室を経由して待機する救急車に傷病者の状態や応急手当の実施状況を伝えることも可能になります。それによって救急隊も症状に応じた病院を事前に手配したり、搬送に人手が必要な状況ならPA連携で消防隊も同時に出動もできます。
 
 列車内で急病人やけが人発生時に119番通報してはいけないということではありません。そこでキーマンとなる人(列車内では乗務員)にいち早くに知らせることが大切です。 

大型ショッピングセンターからの119番通報
 浜松市には、郊外を中心に大きなショッピングセンターがいくつもあり、人もたくさん来ます。もし、ショッピングセンターの中で人が倒れていたり、けがや体調を崩して苦しんでる方がいたら携帯電話から119番通報。そう思う方は、多いと思います。

 大型ショッピングセンターで急病人やけが人に遭遇したら、119番通報する前に近くのショップにいる従業員の方を呼んで助けを求めてください。こういった施設では、施設を管理してる部門もしくは防災センター等から119番通報することになってるところがほとんどです。目の前で人が倒れた・苦しんでいるのに何で自分から通報しちゃだめなの?と思うでしょうが、施設内から携帯で119番通報しても、どこからかけているかの発信地特定できても、施設の何階のどこにいるのかまでは分かりませんし、救急車もどこに着けてどこから現場まで向かえばいいですか?となります。そのため、施設の従業員から防災センター等に急病人発生の連絡をすることにより、警備員もどこに急病人がいるかもわかり、関係者が現場に急行するとともに救急車をどこに着けてもらうかや現場までの最短距離での救急隊員の誘導が可能になります。エレベーターもストレッチャーが入るタイプと入らないタイプもあるため、施設側の現場までの誘導は、とても大切です。

 もし、近くに従業員が見当たらなくて自ら119番通報した時は、近くにいる人に館内のインフォメーション等、必ず従業員がいるところまで走ってもらい、119番通報した旨と急病人がどこにいるかを伝えてください。
 
 また、119番通報するほどの症状でなくても、近くにいる従業員を呼んで対応してもらってください。車いす等での迎え等、施設側で対応してくれます。
 
 施設によって対応が異なるところもあるかもしれませんが、ショッピングセンター内で急病人と遭遇した時は、近くにいる従業員を呼んで対応してもらい、従業員に協力して応急手当や手を差し伸べることが大切だと思います。