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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
職場や組織での救命講習で大事なこと
最近、SNSで保育園・介護施設で救命講習を受講した方、指導した方と両方の投稿を目にすることが多くなりました。
コロナが2類から5類になったことで、コロナでできてなかった講習が復活し、開催が増えてきたこともありますが、受講する方の職責や立場に応じた講習内容でないケースも見受けられます。

職場や組織での講習でよく聞く・あるのが消防なら無料で講習してくれるからと依頼するケースです。
心肺蘇生法の基本の手技や一連の流れの確認指導はしてくれますが、所属する人の職責や立場に応じて具体的に掘り下げた内容、講習先で定められたマニュアルに沿って指導することはまずないと思います。
実状にあった動きを含めた講習なら、自施設で指導できる職員がやることが望ましいですが、誰がそれを指導するかや講習に使う資器材をどうするか等、難しいこともあります。
物があっても、一部の人しか知らない、使えないのであれば、どうやって教育していくか?、物がなければまず何を優先するか?等を考えなければいけません。

自施設(組織)で職責や立場に応じた講習を提案企画したり、必要な資器材を揃えることは、周りの理解を得ることが大事です。


弊会で開催しているAHA公式コース。
職場や組織でBLSの指導にあたる立場の方の受講が増えています。
その中で多いのがポケットマスクやバックバルブマスクを備えたいがその指導をどうすればいいかという内容です。
コロナ禍でフェイスシールドを使った口対口(口対鼻)人工呼吸が難しくなったこともありますが、ポケットマスク、バックバルブマスクの必要性は理解していても、備えるとなると施設や組織の規模によっては購入する際、管理する側の理解がなかなか得られない等、難しい面もでてきますし、フェイスシールドを備えているので、いざという時はそれを使いますという所もあります。
よい物だから買ってください、備えてくださいではなく、弊会では講習で使ってもらいその物のメリット・デメリットを理解し、使用法の指導等の体制を整えたうえで備えるものだとお伝えしています。

講習に際して、指導者(伝える側)は、伝える内容に責任を持つことが大事です。

医療従事者、応急手当指導員、普及員等、指導する立場にある方全てに共通しますが、伝える内容に間違いがあってはいけませんが、指導者が発する言葉が足りなければ誤解や勘違いを招くこともあります。
自分の発する言葉が相手に押しつけになっていないか?、正論であっても言い方によっては指導者だけでなく所属する組織に対する不信感に繋がることも考えられます。
日頃の立ち居振舞いも大事で、日々の言動や行動が指導者への信用として積み重なっていくと思います。

職場や組織内での救命講習は、熱意と想いだけでは続けていけないと考えています。
特に周りとの協調(根回しも含めてがは大事です。自分はできる・知っているから、当たり前のように周りもやってほしいと思う気持ちが強ければ強い程、周りの理解を得ることは難しいです。
受講する方の職責や立場に応じた内容、いろいろなことに配慮ができて続けられることだと考えています。

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救命講習の質
救命講習は、どこで受けても同じだと思いますか?

なぜ、消防が救命講習をやっているのか?
救急車が来るまでに何もしなければ助かる命が助からないことがある、そういった時、市民の皆様にしてほしい、できること、それが心肺蘇生法や大出血時の止血、窒息した時の対処法です。

救命講習に費用がかかるなら、無償でやってくれる消防に頼みます。

私たちの活動の中でもそうした声は何度と聞きました。
「消防なら無償でやってくれる」、消防職員が自分の時間と休みを使って普及のためにやっていると勘違いしていませんか?
地域(自治会や防災訓練、地域のイベント等)で市民向けの普及啓発の一環なら、消防に依頼すればよいですが、学校の先生、保育士、警備員、介護施設の職員等、職務としてできなければいけない、対応しなければいけない方が、講習にお金をかけれないから、無償の消防の講習内容でいいと思いますか?

医療、看護、介護、保育関連の学校の救命講習も同じです。
学生から学費を取り教育しているのであれば、消防に講習を頼むのではなく、学校内で指導できる人が担当する、それができないのであれば、外部から講師を招聘して、学生の立場に合わせた内容の講習をしなければいけません。
極論ですが、医師が市民向け心肺蘇生法講習を受けてそれでよしとしていたら、大多数の人がおかしいと言うと思います。

消防の救命講習は、市民への普及活動が目的であること。
講習が無償だからといって本来、職に見合った講習を受ける立場の人やそういった職種の民間企業や施設が消防に依頼して受講するものではないこと、時間がないのでと30分~1時間でと依頼する側もあるようですが、その時間で全員がまともな実技をやれるのか?、講習をした実績になりますが、依頼を受ける側も時間も含めてそれが適切か考えるところだです。

講習を依頼する側は、受講する対象やどんな内容でやってほしいのか?依頼を受ける側は、その内容で自分たちがしっかりと伝えられるのか?を調整して講習が成り立つと考えています。
依頼内容によっては、断ることも必要ですし、それをコンサルするのが依頼を受けた側(指導者)の責務ですし、伝える側が知ってほしい内容ではなく、受講する側が知ってほしい、やってほしい内容を伝えるのが大事です。

講習の依頼を受ける側は、先方の希望する内容でしっかりできるのか?特に希望はなくても受講対象者にあわせた指導ができるのか?、今は講習を何回やって何人受講したという実績より、講習内容の質が問われる時代です。
2023年2月「子どもの心肺蘇生法講座」受講者募集中。
乳児を除く思春期未満の子どもに特化した一次救命処置の講座で受講者1人1体の小児マネキンを使用します。

日 時。
2023年2月23日(木曜日)13:00~15:00(12:45受付開始)

会 場。
浜松市舞阪協働センター.2階.講座室。 
〒431-0211 浜松市西区舞阪町舞阪2701-9
JR東海道線弁天島駅下車、徒歩10分。無料駐車場あります。 

主 催。
命のバトン浜松
http://heartlife-hamamatsu.com/index.php

受講料。

1人.1500円
当日、講座開始前に受付にてお支払下さい。
 


定 員。
4名(先着順)定員になり次第締め切ります。
(申し込み最少催行人数に達しない場合、講座は開催しません)


申し込み受付期間。
12月25日~2月12日。
※申し込み受付締め切りました。

お申し込み方法。
受講を希望される方は、下記のメールアドレスに氏名・年齢・お住いの市町村・メールアドレス・連絡先電話番号を入力し送信してください。
   heartlife_hamamatsu@yahoo.co.jp

※本講座は、主に子育て中のパパ・ママ、祖父母世代向けの内容となっています。
学校.幼稚園教諭、保育士、子育て支援員、看護師等、仕事(業務)として関わる方向けの内容ではありません。専門職向けの講座については、別途ご相談に応じています。


・お子様を連れてのご参加はご遠慮ください。

・事前のお申し込みのない方は、当日、直接会場に来られても受講できません。

※キャンセルについて。
申し込みされた方の都合(急な予定変更や体調不良など)によるキャンセルの場合、講座開催予定日の10日前からキャンセル料として参加費相当分のお支払いをお願いしていますが、新型コロナウィルス感染症の流行推移を含め、主催者側の判断、施設臨時休館による講座中止の場合は、キャンセル料は発生いたしません。

受講のご案内(可否を含めて)をメールにてさせていただきます。受講可否のご連絡は、最少催行人数に達した時点となりますので、お申し込みされて日数が経ってからという場合もございますのでご理解いただきますようお願い致します。迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性がありますので「@yahoo.co.jp」からのメールを受信できるように設定をお願い致します。
2022年6月26日(日曜日)普通救命講習Ⅰ受講者募集中。
普通救命講習Ⅰでは、主に成人を対象とした心肺蘇生法(人工呼吸、胸骨圧迫)
AEDの取り扱い、大出血時の止血法を学びます。


※講習終了後に普通救命講習修了証を発行します。

講習は、浜松市消防局の認定を受けている弊会所属の応急手当普及員が担当します。

日 時
2022年6月26日(日曜日)13:00~16:00(12:50受付開始)

会 場
浜松市中瀬協働センター.2階講座室 〒434-0012 浜松市浜北区中瀬3501-1
無料駐車場あります(台数に限りがあります) 

主  催

命のバトン浜松
http://heartlife-hamamatsu.com/index.php

受講料

無料 

定  員
4名(先着順)定員になり次第締め切ります。
(申し込み最少催行人数に達しない場合、講習は開催しません)  

申し込み受付期間
2022年6月6日~2020年6月15日まで。
※申し込み受付締め切りました。

お申し込み方法
受講を希望される方は、下記の申し込みフォームに必要事項を入力し送信してください。
https://my.formman.com/form/pc/BTsoTKVdFFJP5mvJ/


講習準備の都合上、事前申し込みがない方が当日来られても参加はできません。

講習対象者
浜松市内に在住、通勤又は通学している方

 受講のご案内(中止も含む)をメールにてさせていただきます。ご連絡は、最少催行人数に達した時点となりますので、受付締め切り後の場合もございますのでご理解いただきますようお願い致します。こちらからのメールが迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性がありますので「@yahoo.co.jp」からのメールを受信できるように設定をお願い致します。
          
普通救命講習Ⅰを開催しました。
コロナの感染拡大が続き、浜松市消防局で公募開催していた普通・上級救命講習を受講できない、消防署へ救命講習を依頼しても講習が開催できない状況が続いてる中、会として、応急手当普及員として何ができるかを考え、普及員単独での普通救命講習Ⅰを初めて開催しました。

今までオリジナル企画の講座がほとんどで受講証明や修了証を出したことはありませんでした。(希望があれば発行してます)
今回は、普通救命講習Ⅰの修了証が発行されること。
事前に講習開催に必要な提出書類の確認と提出、修了証発行と浜松市南消防署の皆様には開催前からのご相談も含めて親切丁寧にご対応いただき、今後の励みになるお言葉も賜り、ありがとうございました。

普通救命講習Ⅰは、主に成人の心肺蘇生法、AEDの取り扱い、大出血時の止血、窒息時の対応とカリキュラムと時間が決まっていますが、本講習を担当した普及員2名が企画運営に関わってきたオリジナル講習や経験で培ってきたものを随所に取り入れ、受講者の背景に沿った講習になるように、こちらが一方的に話すだけでなく、受講者さんの理解を確認しつつ、質問のタイミングや実技の習熟度も見ながら講習を進めました。
実技に使うマネキンは、1人1体で、マネキンの評価機能を活用し、胸骨圧迫の深さやスピード、人工呼吸の量を目で見て確認し、窒息の対応は、看護師の普及員から高齢者の特性も含めて説明し、子どもから高齢者の窒息対応というところで幅広くお伝えさせていただきました。

今回の普通救命講習Ⅰ。
浜松市消防局で令和4年度第1号の普通救命講習Ⅰの受講者ということで、修了証を浜松市南消防署で受講者さんが受け取る際、署員の方から拍手をいただいたそうです。

初めての普通救命講習Ⅰ開催でしたが、今回の反省点を次の普通救命講習Ⅰで反映させて、より質の高い講習になるようにしたいと考えています。

修了証

※修了証の氏名欄は個人情報保護のため保護処理しています。
(修了証の画像は受講者様からご提供いただき、掲載について許可を得ています。)