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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
猛暑と熱中症の危険性
 連日の猛暑。先週、気象庁も異例の記者会見をして注意を促してました。高温注意情報も出ている。テレビやラジオでも熱中症に気をつけてと対策等、注意を呼びかけています、全国で熱中症による死者も出ています。外仕事に慣れてる人でも熱中症になったり、なる確率が高いです。
 
 その日、絶対に校外学習をやらなければいけなかったのか?児童の体調チェックだけでなく、熱中症を疑う症状が出た時の対応(応急手当や緊急時の連絡体制等)はきちんと整えたうえでの校外学習だったのか?

 今日(18日)も学校現場でリレーやって熱中症、宮城県名取市では全校児童と教職員が集まり名取市の市政60周年の記念としてヘリコプターから撮影するため、人文字をつくって ‪熱中症疑いで児童38人搬送。先生だけでなく行政が命を守るまともな判断ができないことに怒りを通り越してあきれます。

 今まで「何もなかったから」「これ位の暑さでも大丈夫だったからいけるでしょ」「疲れたといってもみんな同じでしょ」という経験則が一番危ないこと。
 結果、何もなければそれでよかったとなりますが、校内と環境が異なる場所での活動は、万が一を考えた予測した行動が大事です。
 出発前に児童には「自分だけでなく周りの子の調子が悪そうだったらすぐ先生に教えてね、調子悪ければ我慢しない、そういう時はすぐ言うこと」
 体調悪い子どもや体調悪い子いますか?と尋ねても、言いだしにくかったり、無理して「大丈夫」と答える子がほとんどでしょう。
私も同じ経験があります。先生は、そう言われたらそれを信じますし、1人1人に細かく確認できないのも分かります。そうだとしても「疲れた」と訴えがある、列から遅れる等、体調不良を予測させるような兆候があった時に、休ませる等、適切な対応を取ることが先生だけでなく、責任ある立場の職についてる人の務めです。医療のプロでなくても、大丈夫を鵜呑みにせず、予兆は敏感に感じ取ることが大切です。

 教師も子どもの様子がおかしい・これは危ないと当てはまる項目が一つでもあれば、経験則で判断せず、周りに相談したり、活動そのものを中止にする、校長等の管理者の決断・体調不良の児童がいれば絶対に無理をさせず、校外であれば近くのお店や民家等に助けを求めて涼しい場所で休ませてもらう等の協力を求めるとともに大げさと思ってもためらわずその場ですぐ119番通報する等、最悪を想定した事態を考えた行動を取ることは決して大げさではないと思います。
もし、自分の子どもや身内だったらそうした行動を大げさと思いますか?熱中症は、防げるものです。学校だけでなく、保育園や幼稚園も同じですし、担任や校長だけでなく、うちは関係ないではなく真剣に捉えてほしいと思います。

 私たちは、責任ある立場のある方向けの講習では、こういったことをきちんと伝えています。応急手当を知っていればいいのではなく、安全管理も大事なことです。

 亡くなった児童だけでなく、体調不良を訴えた子も暑い・体調悪い・のどが渇いたって先生になかなか言えず我慢してたかもしれない、児童が疲れたと幾度となく訴えていたにも関わらず、頑張ろうと手をひいて歩かせること、励ましで何とかなる、学校に着いても適切な対応をとっていないこと、朝、元気に行って来ます!!と学校に行った子が学校の判断の甘さで帰らぬ子となること、自分の子どもだったらどう思いますか?亡くなった児童の親・家族の気持ちを思うともっと辛いです。

小1男児が熱中症で死亡 校外学習中に「疲れた」訴え
https://www.asahi.com/articles/ASL7K5DNSL7KOIPE01B.html
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共通の認識を持つことの大切さ
 学校、幼稚園、保育園、こども園、子育て支援で子どもを預かる場所であってはいけないことですが、お子さんの体調が悪くなった、いつもと様子がおかしい。そういった場面に直面した時に職員やスタッフ同士の連携や対応についてマニュアル化してるところもあると思います。実際にマニュアル通りに動けるか?検証することが大切ですが、マニュアルだけでなく、普段から職員個々が基本的な対応をしっかりと認識している、意識して行動している、徹底されてることがマニュアル以上に大切です。

 職員やスタッフ個々の経験や勘も大事ですし、昔取った杵柄とやらで頼りにするところも大きいですが、ご紹介した記事のように何かおかしいと感じたり迷った時にすぐ相談できる、すぐ119番通報できること。ここは大きいと思います。
 園や施設によっては、看護師がいるところも多いですが、何かあったら看護師がいてくれるから大丈夫ではなく、職員やスタッフ個々が共通の認識を持って、それが徹底されていることが子どもの命のを守ることに繋がります。

 園や施設の職員、スタッフ向け講習は、心肺蘇生法講習を年に1~2回受けてよしとしているところも多いですが、心肺蘇生法は、いわば最悪の状態になった時に行なう手技です。保護者に連絡取って確認してからにしよう、お迎えに来るまで様子を見よう、救急車を呼ぶと大事だし保護者から何か言われたり周りの目もあるから・・・と気にしたり躊躇するかもしれませんが、心肺蘇生法をする事態にならないためには、何が大事かということを記事を通して改めて感じました。

【タウンニュース秦野版】 ひまわり保育園 保育士の決断が命救う 園の判断で救急要請
https://www.townnews.co.jp/0610/2018/02/09/418778.html
年末年始(休日)の医療機関受診について
 新年明けましておめでとうございます。昨年も多くの方に命のバトン浜松Facebookページをご覧いただきましてありがとうございました。今年度の活動指針については、後日改めてご報告させていただきます。今年も命のバトン浜松をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 今さら感があり恐縮ですが、浜松市内での急病やけが等で年末年始(休日)に医療機関を受診される時の留意点についてお話しさせていただきます。

 街中の開業医(クリニック)さんは、早いところでは、12月28日から休診、年明けも4日、5日から診療開始のところが多く、地域の診療体制も休日当番医体制となり、総合病院も一般の外来診療は休診で救急外来での診療体制をとっています。
 体調の悪い時は誰でも病院で「早く診てもらいたい」と思うのが常。私も年末年始ではありませんでしたが、日曜日に高熱で休日の当番医を受診した時、2時間待ちだったことがあります。年末年始も同じような状況、もしくはもっと待つ可能性が高いでしょう。

 休日当番医は、必ずしもお住まいの近くということばかりではないので、それなら総合病院を受診した方がいいという方もいらっしゃいます。
 総合病院ですと「専門医がいて安心」「検査もすぐしてくれる」「救急だからすぐ診てくれて早い」といったイメージを持たれてる方も多いでしょうが、総合病院も年末年始は、休日診療体制を敷いてますから、スタッフの数も少なく、救急外来といっても症状の重い患者さんから診ていくので待ち時間も長くなります。
 年末年始に限らず、休日受診の場合、お薬の処方も症状に応じた最低限の日数分になります。今日から家族で旅行に行くけど、お休み前に薬をもらうの忘れてたからと受診するケースもあるそうですが、それは本来、かかりつけ医から事前に処方してもらうのが筋であり、それを救急で処方してもらうことは、おかしいこと。
 子どもの突然の発熱や家族の体調不良が不安で総合病院の救急外来を受診するご家族のお気持ちは、よく分かりますし、総合病院の救急外来を受診することを否定はしません。
 ごく少数ですが、個々の事情はあるにせよ、年末年始の休みに入る前から具合が悪かったのにも関わらず自己都合で近医を受診しなかったり、救急ではできないことまで理不尽な要求をする方もいらっしゃると聞きます。そういった患者さんの対応が長引いたり続くと、医療スタッフの負担が増すだけでなく、本当に早く診療しなければならない患者さんや他に順番を待ってる患者さんの待ち時間が長くなることは、避けられませんし、結果、不利益を被る方が増えるだけです。

休日、夜間の受診について(浜松市医師会)

 浜松市内の休日当番医情報は、週末の新聞(中日.静岡)に掲載されていますし、ネットで地域の休日当番医を検索することもできます。新聞やネット等での検索が難しい時でも、お近くの消防署に電話すれば、当番医を教えていただけます。
 また、受診の判断に悩む時は、当番医に電話すれば、今の待ち時間や受診した方がいいかと等のアドバイスもいただけます。

休日在宅当番医(浜松市医師会)
 
医療ネットしずおか(休日当番医を探す)

 静岡県は、子どもの場合、静岡子ども救急電話相談「♯8000」に電話してください。看護師や小児科医が受診した方がいいか、様子を見ても大丈夫なのかアドバイスしてくれます。

静岡子ども救急電話相談「♯8000」

 浜松市は、夜20時から翌朝7時まで「浜松市夜間救急室」があります。内科は、翌朝7時まで。小児科・外科は深夜0時まで診てくれます(電話.053-455-0099)

浜松市夜間救急室

 浜松市は、休日歯科診療体制も敷かれています。

浜松市休日歯科診療

 休日当番医、夜間救急室の診察の結果、総合病院での入院治療が必要、子ども救急電話相談で緊急性が高い、受診した方がよいと判断されれば、当番医や夜間救急室からその日の2次救急病院へ紹介してくれますし、子ども救急電話相談でも適切な対応を指示してくれます。緊急時は、もちろん119番通報で構いません。

 時間帯によって休日当番医と夜間救急室の診療開始時間までの間もありますので、絶対に総合病院の救急を受診するなということではありません。浜松市は、浜松方式と呼ばれる独自の救急医療体制が整っていることを一人でも多くの方が知っていることで、地域の医療を守ることに繋がると思います。

浜松方式(救急)

※当ブログでご紹介した内容は、静岡県浜松市のものが中心となってます。お住まいの地域によって救急医療体制は、異なりますので、お住まいの地域の情報をよく確認してください。
救急車の適正利用
 先日、メンバーのご近所の方が腹痛(かなりの激痛だったようです)で救急車を呼ぶとご近所さんに知られるし、何事かと思われるからと自分で車を運転して近くの消防署まで行き、そこから救急車で病院へ搬送されたという話しを聞きました。

 「ご近所さんに知られたくない・救急車が来ると何事かと思われる」そういった気持ちも分かりますし、実際、サイレンを鳴らさずに来てほしいということもよくあると聞きます。
 今回の事例は、向かった近くの消防署に救急車が配置されていて救急車も出動していなかったので、すぐ搬送となりました。
 地域にもよりますが全ての消防署所に救急車が配置されているわけではありませんし、配置されていても出動中で不在ということも十分に考えられます。また、救急車が出動していた場合、駆け込んだ署所から別の救急車を要請するため、到着まで時間がかかりますが、自宅から119番通報していれば救急車到着までの時間だけでなく、病院までの搬送時間も短くなります。
 今は、署所の職員が出動等で不在の時に通信指令室に直接つながる電話や通報装置が署所の出入口や受付外に設置されているところも多くなりましたが、そういったものがあることを知らない方も多くいらっしゃいます。
 なにより、腹部の激痛がある中で自分で車を運転して消防署までいくことは危険であり、もし、車を運転して消防署に向かう途中に動けなくなったら、もっと大変なことになります。
 家族が病院に向かう途中に様子がおかしくなって近くの消防署に駆け込むという話しは、時々聞きますが、それは家族や付き添いの方がいるからできることです。

 救急車の適正利用というと、タクシー代わり、数日前から痛みがあって救急車を呼んだという事例が取り上げられますが、今回、取り上げさせていただいた事例は、命に関わる可能性があり、ご自分で近くの消防署へ行くのではなく、すぐその場で119番通報して救急車を呼んでほしいといったことをぜひ多くの方に知っていただけたらと思います。
浜松市が夏休みの小学校プール開放廃止へ
 浜松市が夏休みの小学校プール開放を廃止することになったようです。

 記事の詳細は下記のURLよりご確認ください。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170907/CK2017090702000101.html

 プール監視は、溺れた時の対応が大きいと思われがちですが、監視の合間に定時の簡易水質検査、塩素投入機の操作、清掃等、様々な業務があります。
 浜松市内の小学校では、夏休みが近くなると、プール当番を担当する保護者の募集やPTAが関連したり、学校によっては保護者のプール当番は、ないところもあったようで学校によってプール当番の対応が統一されてなかったようです。

 当会で講習を受けた方や保護者からは、夏休み前に1~2時間程度の応急手当講習を受けるだけで、いざという時にできる自信はない、不安がある、人工呼吸の練習もほとんどやらないという声をよく聞きました。
 無料の消防講習は、こうしたプール事故に特化した講習ではありませんし、保護者や先生で蘇生法講習を受けたことがある人が、とりあえず受けておけば的な空気も少なからずあったと聞きます。 

 プール事故がないこと・起きないことが一番いいのですが、プール監視の経験のない人や保護者にプール管理も含めたことをさせることは、危険であり、事故が起きた時、短時間の救命講習を1回受けた保護者に責任を負わせるのは、酷だと思います。
 プールでの事故は、溺れるだけでなく、プールサイドでの転倒によるけがや熱中症等の発生も考えられ、心肺蘇生法だけできればいいというものではありません。
 AEDもプールサイドに置いてある学校ばかりではなく、いざという時、プールから離れた場所へ取りに行かなければいけない現状もあると聞きました。ポケットマスクが常備されてるところは、まずないでしょう。

 県中部地区のある市は、夏休みの小学校プール開放の監視やプール開放業務を業者に委託し、教育を受けた監視員を配置しているところもあります。

 夏休みのプール開放は、子どもたちにとって楽しみの一つでもありますが、安全に楽しめるプール開放は、しっかりした安全管理体制のもとに行われることが大切と考えます。