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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
講習で使うAEDと実際のAED
 「講習会で使ったAEDと違うタイプのAEDが勤務先に設置してあります、子どもがいる施設なので常に小児に使える状態にしておきたいのですが、どうなのでしょうか?」市民向け講習会に限らず、私たちが思ってもない質問を受けると、人それぞれ視点がいろいろだなと思う反面、指導者としてどう答えるか?も大事になってきます。

 一つ目は、講習会で使ったAEDと違うタイプのAEDが勤務先に設置されてること。、実際、国内で使用されているAEDトレーナーを全て用意して講習の場で「みなさんのところではどのタイプのAEDが設置されてますか?」聞いて個別に説明することは、まずないと思います。

 講習会やコースでよく使われている機種がこれ(見たことある方も多いのでは?)
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 AEDは、電源スイッチを押すタイプ、蓋を開けると自動的に電源が入るタイプの大きく二つに分けられていますので、勤務先等に設置されているAEDの電源はどうやって入れるのか?まずそこをしっかり抑えてください。

 二つ目は、子どもがいる施設なので常に小児で使える状態にしておきたいということ。機種によって成人用と小児用パッドの2種類があるタイプ、AED本体で成人と小児モードをスイッチで切り替えるタイプ、小児キーをAEDに差し込むタイプ等、成人と小児の切り替えに際しては、機種によって操作が異なります。

この機種は、成人と小児モードをスイッチで切り替えます。
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小児モードへの切り替えは、キーを差し込みます。
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この機種は、小児キーをAED本体に差し込み小児モードに切り替えます。
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これは、小児用パッド。
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 子どもがいるので常に小児で使える状態にしておきたいという考えや備えもありだと思います。しかし、小児用パッド・モードにセットしておくことで何が考えられるでしょうか?
 子どもがいる施設とはいえ、子どもだけでなく職員もいますし、来訪者もあります。子どもだけでなく、大人に対する使用も十分考えられるので、常に小児で使える状態にセットしておくと、いざ成人に使うとなった時、どんなことが起こるでしょうか?
 AEDに小児用パッドがない、年齢の判別がつかなければ、成人用パッド・モードで使うことができますので、常に小児用にセットしておく必要性は低いと考えますし、万一、成人に使用するとなった時、小児用パッドやモードになっていたら、ショックが必要な時にショック量が足りないことになります。

 AEDを使う時に大事なことは、音声メッセージをしっかり聞くことです。AED本体やケースに図や文も載っていますが、音声メッセージを聞くことで今、何をしなければいけないかを教えてくれます。私は、何十回と講習を受けていて音声メッセージを聞かなくても体が覚えているから大丈夫!そういった方でも講習でパッドを貼る前にコネクタを差し込んでからパッドを貼る方もいます。音声メッセージを聞く・従うことの重要性は、こういったところにもあります。
 どれだけ講習を受けていてもいざという時、頭の中が真っ白になって体が動かないということは十分あり得ます。その時、音声メッセージを聞く・従うと言われてたことを思い出すことができれば、少しは冷静さを取り戻すかもしれません。

 また、講習で必ず自分の勤務先等に設置してあるAEDと同じ機種のトレーナーがあって練習できるとは限りません。仕事上、AEDを使う可能性が高い方は、勤務先等に設置してあるAEDの操作に慣れることも大切です。
 AEDは設置してあるけど、設置されてから一度も中を見たことがない・業者さん任せだからではなく、ぜひ、AEDのケースを開けて中を見てください。電源を入れてもパッドを貼らなければ問題ありません。トレーナーと違いかなりの大音量でメッセージが流れます。
 施設によってAEDにセットされている物も異なりますが、パッドは何組あるのか?小児キー・パッドはあるのか?セットされている物(はさみ、かみそり、手袋等)は何が入っているのか?等をぜひ知っておいて下さい。
 設置してある同じAEDのトレーナーを貸してほしい・使い方を説明してほしい。そう思ったら、設置してくれた業者さんに問い合わせれば、きっと、トレーナーを持って説明に来てくれると思います。そういった時に業者さんに質問することで不安や疑問点も解消できます。

 ここまでやらなければいけないの?と思うかもしれませんが、設置しているAEDをいざという時にしっかり使うには、こうした取り組みも大切と私たちは考えます。
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メドトロニック製AED
 2/25(土)の浜松市舞阪協働センターまつりで職員の方が用意してくれたAED。協働センターに設置されてます。
メーカーは、メドトロニック社(メドトロ)、AEDは、ライフパックCRPLUSという商品名です。

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 ガイドライン2005の時くらいに消防の講習で見たことある位のレアなAED。実機を見て触ったのは今回が初めてでした。
レスキューセットの入った袋には、はさみと胸毛をそるかみそり、タオルも入ってました。

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 心肺蘇生法の流れが載ってるイラスト図もついてます。

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 今は、見ることがほとんどないAED機種なのでアップしました。
新しい仲間が加わりました
 今日から新しい仲間となったAEDトレーナーです。これから講習会、AHAコースと活躍することでしょう。
新しいAEDトレーナーを初めて使うのは、誰になるのかこれも楽しみです(メンバーは除きます)


妊婦さんへのAEDの使用について
 活動を始めて4年。定期講習会や出張講習会等で参加者の皆さんからAEDに関する様々な質問がありました。テキストに載ってることばかりでなく、こういった場合は使っていいの?等特殊な例も数多くありました。

 今回、妊婦さんへのAEDの使用についてお話しさせていただきます。
妊婦さんにAEDを装着して電気ショックが必要ですとメッセージが流れたけど、電気ショックしてお腹の子どもは大丈夫なの?お母さんの体も大丈夫なの?と声があがるのはごく自然なことです。

妊婦さんにAEDを使っても問題ありません。
電気ショックしても胎児への影響は無いという報告も有ります。
母体が守られて子どもも守られます。


 パッドは絵の通りに普通に貼ってもらって大丈夫です。何らかの理由でパッドの絵の通りに貼れない場合は、胸と背中の前後など、心臓を挟むように貼っても効果はあるのですが、パッドを貼るために妊婦さんの体を横に向けることの大変さ・それに伴う胸骨圧迫の中断時間が長くなるリスク・パニックの現場で応用的な事をするのは大変なので、AEDから流れるメッセージに従い、パッドを絵の通り貼ってください。

 妊婦さんの反応がない場合の心肺蘇生法の手順は、安全確認~反応の確認~119番通報とAED~呼吸の確認・胸骨圧迫30回~人工呼吸2回(できなければ胸骨圧迫のみ続けてください)を救急車が到着するまたは応援者が来て交代できるまで続けてください。AEDが到着したら電源を入れた後は、音声メッセージに従って操作してください。

 家の中なら、さほど問題になりませんが、屋外や公共の場・人が多く行き交う場所では、周囲へのプライバシーの配慮は、しっかりしてください。AEDが届いてもプライバシーの確保が難しく、パッドを貼るのが困難な場合は、質の高い胸骨圧迫を継続し、救急隊の到着を待つという選択もありです。

 119番通報時、妊婦さんに心肺蘇生法をしてる・AEDを装着したことを伝えられるとなおいいです。
最初の通報で伝えられなかったことを分かった時点で再度119番通報することに問題はありません。そうした細かい情報が指令センターから出動中の救急隊に伝えられ、その情報から救急隊は妊婦さんを受け入れ可能な直近の病院を事前に選定したり、かかりつけの産科があれば、母子手帳からの情報をもとにかかりつけの産科に連絡して指示を仰ぐことができます。

 家庭内で母子手帳が常にどこあるかやかかりつけの産科病院名と連絡先を記したものを家族の誰が見ても分かる場所に書いて貼っておくと、いざとうい時に役に立つと思います。

 妊婦さんに限らず、周りで心肺蘇生をしなければいけない状況にならないことが望ましいのはいうまでもありませんが、妊婦さんへの心肺蘇生法やAEDの使用は、市民向け講習会でお伝えしている内容と何ら変わりはないということ、119番通報時のポイントや母子手帳の活用を知っていただけたらと思います。

AEDは危険なもの?
 先月、市民向けの心肺蘇生法体験コーナーに参加しました。

 子どもからお年寄りまで多くの方にブースに立ち寄っていただき、心肺蘇生法とAEDを知っていただくことができたと感じています。その中で娘さんと一緒に来られたお母さん、子どもが通う幼稚園では、AEDは危険なものと教えられているそうです。園から親向けの救命講習もないですし、先生も受講してるか分からないとのこと。このお母さん、園に救命講習をやってほしいとお話ししてくださるとのことでした。

 AEDが危険なもの?なぜそういうことが言えるのでしょうか?電気ショックも傷病者にパッドを貼ってから必要・不要の判断がされますし、AEDや設置BOXに触れるととんでもないことが起きるわけではありません。子どもたちが触ったら困るから?AEDは命を助ける手助けをしてくれる大事なもの、だから何かあった時以外は、触ってはいけないんだよ、お友達や先生が倒れたらすぐ大きな声で周りに知らせて先生を呼んでねって子どもたちに伝えることが幼稚園としての姿勢ではないでしょうか?AEDが危険なものと子どもに教えれば、子どもは素直に受け入れ、どこかへ出かけた時に「AEDあるけどあれは危険なものだって教わったよ」というのは、目に見えています。

 昨今、AEDの使い方が大きく取り上げられています、それはそれでよいことです、AEDに限らずどんなものも使い方を誤れば壊れたり、けがをする恐れもあります。講習でもAEDの使い方ありきになってるとこもあり、AEDのメッセージより先に体が動いてしまう人も増えています。なぜAEDが市民に解禁されたのか?AEDって体で覚えるものなの?そこの本質をしっかり指導者が講習受講者に伝えていかないといけないと感じます。