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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
新しい仲間が加わりました
 今日から新しい仲間となったAEDトレーナーです。これから講習会、AHAコースと活躍することでしょう。
新しいAEDトレーナーを初めて使うのは、誰になるのかこれも楽しみです(メンバーは除きます)


妊婦さんへのAEDの使用について
 活動を始めて4年。定期講習会や出張講習会等で参加者の皆さんからAEDに関する様々な質問がありました。テキストに載ってることばかりでなく、こういった場合は使っていいの?等特殊な例も数多くありました。

 今回、妊婦さんへのAEDの使用についてお話しさせていただきます。
妊婦さんにAEDを装着して電気ショックが必要ですとメッセージが流れたけど、電気ショックしてお腹の子どもは大丈夫なの?お母さんの体も大丈夫なの?と声があがるのはごく自然なことです。

妊婦さんにAEDを使っても問題ありません。
電気ショックしても胎児への影響は無いという報告も有ります。
母体が守られて子どもも守られます。


 パッドは絵の通りに普通に貼ってもらって大丈夫です。何らかの理由でパッドの絵の通りに貼れない場合は、胸と背中の前後など、心臓を挟むように貼っても効果はあるのですが、パッドを貼るために妊婦さんの体を横に向けることの大変さ・それに伴う胸骨圧迫の中断時間が長くなるリスク・パニックの現場で応用的な事をするのは大変なので、AEDから流れるメッセージに従い、パッドを絵の通り貼ってください。

 妊婦さんの反応がない場合の心肺蘇生法の手順は、安全確認~反応の確認~119番通報とAED~呼吸の確認・胸骨圧迫30回~人工呼吸2回(できなければ胸骨圧迫のみ続けてください)を救急車が到着するまたは応援者が来て交代できるまで続けてください。AEDが到着したら電源を入れた後は、音声メッセージに従って操作してください。

 家の中なら、さほど問題になりませんが、屋外や公共の場・人が多く行き交う場所では、周囲へのプライバシーの配慮は、しっかりしてください。AEDが届いてもプライバシーの確保が難しく、パッドを貼るのが困難な場合は、質の高い胸骨圧迫を継続し、救急隊の到着を待つという選択もありです。

 119番通報時、妊婦さんに心肺蘇生法をしてる・AEDを装着したことを伝えられるとなおいいです。
最初の通報で伝えられなかったことを分かった時点で再度119番通報することに問題はありません。そうした細かい情報が指令センターから出動中の救急隊に伝えられ、その情報から救急隊は妊婦さんを受け入れ可能な直近の病院を事前に選定したり、かかりつけの産科があれば、母子手帳からの情報をもとにかかりつけの産科に連絡して指示を仰ぐことができます。

 家庭内で母子手帳が常にどこあるかやかかりつけの産科病院名と連絡先を記したものを家族の誰が見ても分かる場所に書いて貼っておくと、いざとうい時に役に立つと思います。

 妊婦さんに限らず、周りで心肺蘇生をしなければいけない状況にならないことが望ましいのはいうまでもありませんが、妊婦さんへの心肺蘇生法やAEDの使用は、市民向け講習会でお伝えしている内容と何ら変わりはないということ、119番通報時のポイントや母子手帳の活用を知っていただけたらと思います。

AEDは危険なもの?
 先月、市民向けの心肺蘇生法体験コーナーに参加しました。

 子どもからお年寄りまで多くの方にブースに立ち寄っていただき、心肺蘇生法とAEDを知っていただくことができたと感じています。その中で娘さんと一緒に来られたお母さん、子どもが通う幼稚園では、AEDは危険なものと教えられているそうです。園から親向けの救命講習もないですし、先生も受講してるか分からないとのこと。このお母さん、園に救命講習をやってほしいとお話ししてくださるとのことでした。

 AEDが危険なもの?なぜそういうことが言えるのでしょうか?電気ショックも傷病者にパッドを貼ってから必要・不要の判断がされますし、AEDや設置BOXに触れるととんでもないことが起きるわけではありません。子どもたちが触ったら困るから?AEDは命を助ける手助けをしてくれる大事なもの、だから何かあった時以外は、触ってはいけないんだよ、お友達や先生が倒れたらすぐ大きな声で周りに知らせて先生を呼んでねって子どもたちに伝えることが幼稚園としての姿勢ではないでしょうか?AEDが危険なものと子どもに教えれば、子どもは素直に受け入れ、どこかへ出かけた時に「AEDあるけどあれは危険なものだって教わったよ」というのは、目に見えています。

 昨今、AEDの使い方が大きく取り上げられています、それはそれでよいことです、AEDに限らずどんなものも使い方を誤れば壊れたり、けがをする恐れもあります。講習でもAEDの使い方ありきになってるとこもあり、AEDのメッセージより先に体が動いてしまう人も増えています。なぜAEDが市民に解禁されたのか?AEDって体で覚えるものなの?そこの本質をしっかり指導者が講習受講者に伝えていかないといけないと感じます。
AEDを使用する際の配慮について
 ツイッターで女性にAED(自動体外式除細動器)を使う際にハサミで服を切ったら、痴漢として警察に通報されたというツイートが話題になっています。かなり拡散されてるようなので、いろいろな意見や反論も多く見られます。

 AEDを装着する際のプライバシー配慮(特に女性)については、私たちの講習会でもよく質問が出る部分です。私たちの講習会では、マネキンに服を着せた状態で服の下からパッドを貼ったり、時には指導者が練習用パッドを実際に着てる服の下から歯ってみたり、服の切り方や自分が傷病者の立場になった時、どう思うか?を考えてもらいながら講習会を進めています。
 プライバシー配慮というと女性だけに目がいきがちですが、男性も同じ。しかし、各団体で開催されてる心肺蘇生法講習会でAEDパッドを貼る際のプライバシー配慮や方法についてどこまで突っ込んだことが言われてるかは団体や指導者によって違いがあると思います、こうした問題も指導者としてプライバシーに配慮してくださいだけではなく、具体的にどうしたらいいかをどのように伝えるか?実際の現場は、講習会で習ったから絶対にこうしなさいということではありません。現場によって状況は全て異なります。
 その場でAEDパッドを貼ることが難しければ、救急車が来るまで質の高い心肺蘇生法を継続する、毛布やシート等でプライバシー確保に協力してくれる人がいるなら、プライバシーが確保された時点でAEDパッドを貼る等、いろいろな選択肢はあると思います。
AED設置施設の夜間・閉館後のAED使用について
  http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20140620-OYT8T50059.html?fb_action_ids=350977798383520&fb_action_types=og.recommends&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B637384386352083%5D&action_type_map=%5B%22og.recommends%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

 お亡くなりになられた高校生のご冥福をお祈りいたします。

 今回、合宿の場が学校、AEDは設置されていました。持って来ようと思えば取りに行ける。夜間や休日、防犯上の理由でAEDの設置してある建物が施錠 されていることは、仕方ないことですし、それに異論はありません。現実、こうした施設が多いことを知ってる方は、どの位いるのでしょうか?
 AED設置場所は、マップ化されてるところも多いですが、AEDがここにあるよというマップは多いですが、設置施設によって利用できる時間や曜日まで載せてるところは、ほとんどないと思います。
 AEDが設置されてる施設が分かり、そこに取りにいったら施設が夜間や休館で閉まっていて出せなかったということが現実に起こり得るのです。

 野球に限らずスポーツをしていれば、体に何らかの異変(けがや体調不良)が起きてもおかしくないこと、それに対する緊急時の対応(応急手当・AEDを持ってくる・近くに置いておく等)は、指導者や管理者として常に最悪の事態を想定して対策を講じ、心肺蘇生法をはじめ応急手当をしっかり学んでおくことが大切です。
 今回は、早い段階で心肺蘇生法がなされたようですが、原因が心室細動だったということ、AEDがある施設でAEDが適切に使用できなかったのは残念でなりません。
 今、いざという時は、AEDを使いましょう、AEDを施設に設置しましょうということが強調されていますが、使いましょう・設置しましょうといっても、設置してある施設が閉まっていたらAEDを常に取り出させない施設もある現状、施設閉館後の対応を含めて学校に限らず、検討していかなれば今後、似たようなことが起きると思います。設置したらそれで終わりではありません。いつでも使えるように、AEDだけでなく心肺蘇生法も普及していくことが大切と感じます。