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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
「主婦が運転中に心肺停止、すれ違いざまに車内見た男性が停車させ心臓マッサージ.静岡県湖西市」
読売新聞オンラインに掲載された記事のご紹介です。

「主婦が運転中に心肺停止、すれ違いざまに車内見た男性が停車させ心臓マッサージ.静岡県湖西市」

https://news.yahoo.co.jp/articles/9b16ce8fb661f4a0f65ee609df31ed2d3105aa81?fbclid=IwAR2m9wq_RpwplgloCVZ4RgKYafsX3NdsmFEwrWmko0Din0FeoYjj2IL3stI

感謝状を受け取った男性は、心肺蘇生法の講習会に参加していましたが、いざ目の前に傷病者が現れたら、すぐに心肺蘇生法を実行するのは難しいと言えます。

その時自分なら・・・
心肺蘇生法の内容を覚えているか?実践できるか?
車が動くスピードが速かったら?ドアがロックされていたら?
自分の安全は確保できるか?
雨が降っていたら?夜中だったら?
そして、目の前の状況に戸惑いながらも、助けに行く勇気を出せるか?

「その時」の状況次第で、できることは変わると思います。
明確な答えはありません。救助者自身が判断し、行動することになります。

その時、もし、自分なら。

命のバトン浜松の講習会では、そのような仮想の状況設定でどう動くかを、参加者の皆さんに自分で考えてもらい、できるだけ実践的な内容にするように心がけています。

その時、自分ならどう動くか。蘇生法講習会で、私たちと共に学びましょう!
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新型コロナウィルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針)
厚生労働省より発表がありました。
内容の詳細については、下記のURLをクリックしてご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000632828.pdf

エアロゾルの飛散を防ぐため、胸骨圧迫を開始する前にハンカチやタオルなどがあれば、傷病者の鼻と口にそれぞれかぶせることが追加されています。

人工呼吸も、子どもに対しては、成人より実施について深く言及されているところが大きいかと思います。
子どもには人工呼吸が大事だからと言われても、我が子や家族でなければ、感染防護具もなく、行なうことはためらいが生じますし、保育士、教員等、子どもに接することを仕事とされている方は、感染防護具だけでなく、使い方や講習も含めて組織として備えることが重要かと思います。単に道具だけ備えてあっても、一部の人しか知らない、いざという時に使えなければ意味がありません。

新型コロナウィルス感染症を通して、従来の救命講習の形では開催が難しく、今後大きく変わってくると思います。
その中で自分や周囲への感染に対する意識、一刻も早い119番通報、胸骨圧迫、人工呼吸が必須とされる対象への普及と私たちもよりよい普及方法を考え、正しい知識と手技をお伝えできるようにしたいと考えています。
指令員の口頭指導の大切さ。
 目の前で人が倒れた時、どうしたらいいか分からない、講習で教わったけど頭の中が真っ白になって何をしていいか分からない。そうなった時、まず119番通報します。その時、電話口に出てくれる指令員。通報を受け、通報者から現場の住所や目標物、現場や傷病者の状態を聞きだし、消防車や救急車に指令を出します。

 AHAガイドライン2015でも通報を受ける指令員の果たす役割について取り上げられています。
通報を受ける指令員から現場は見えません、通報者からの声だけです。その声を頼りに応急手当を口頭で指導することは、難しいことです。今回は、通報を受けた指令員が通報者の声から現場をイメージし、通報者へ的確にやるべきことを指示したことだけでなく、指令員から指示を受けた2人の女性の行動が救命に繋がりました。指令員、女性の「救いたい」という強い想いが命のバトンを繋いだと思います。
 これから、バイスタンダーだけでなく、指令員の果たす役割は、ますます高まると感じますし、応急手当を何も知らない人でも指令員の口頭指導で救える命~元気に社会復帰できるようになってほしいです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171110-00000011-kyt-soci
J1札幌FW.ジェイ選手
 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、2011年8月、サッカーの松田直樹選手のことを思い出します。
 
 ジェイ選手が倒れた時、周りにいた選手やスタッフ、見学に来ていた救命士と看護師も胸骨圧迫等の応急手当に加わったそうです。救命の連鎖が鎖が一つ一つ繋がって助かった命。
 心肺蘇生法、AED?使うこともやることもないだろうし、自分にはできないし使えないよ・・・と思う方も多いと思います。でも、今回のように選手やスタッフはもちろん周りに知った人がいたからこそ、迅速な応急手当ができたのも事実です。

 誰もが当たり前のように心肺蘇生法とAEDを知っていて学んでいる。サッカー界でも松田直樹選手のような想いをさせたくないと心肺蘇生法とAEDの普及に取り組んでる方もいらっしゃいます。

 ジェイ選手の一日も早いご回復をお祈りいたします。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20171104-OHT1T50096.html
心肺停止の生徒.救命(静岡県磐田市)
 8月29日付.静岡新聞朝刊からです。



 6月23日、静岡県立磐田北高校の教室内で友人と話しをしていた生徒が突然倒れ、居合わせた教諭や同級生が連携して119番通報.心肺蘇生法.AED操作を行ない、駆けつけた救急隊に引き継いだもの。生徒は、一命を取りとめ、現在は学校に復帰しているそうです。

 救命の連鎖は、一つ一つの鎖が繋がって一つの命が助けられるもので、鎖が一つでも欠けたら助かる命も助からないということ。教室に居合わせた教諭の的確な指示、友人の命を救うために行動した生徒。教諭だけでなく、生徒も心肺蘇生法の講習を学校で受けていたのでしょうか?そういったことも記事に載っているとよりいいと思いました。
 最近、学校で心肺蘇生法やAEDの使用で悲しい事例が大きく取り上げられていましたが、今回の救命事例は、救命講習を定期的に受ける大切さだけでなく、救いたいという想いが繋がったと思います。

 私たちの講習会でも救命の連鎖のお話しは、市民向け、職業人向けとお伝えする内容を変えてお伝えしてますが、これからもしっかり伝えていく必要性を改めて感じました。

 身内ネタですが、当会の代表は、静岡県立磐田北高校の卒業生で今回の記事を見てとても喜んでました。