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命のバトン浜松のブログ
静岡県浜松市内でこどものBLS(心肺蘇生法)やけが・病気の応急手当・こどもの事故予防の講習会を開催する市民団体です。ブログでは日々の活動や想いをつづっています。
正しく知ろう水遊びの危険ポイント
 1.安全な海岸で遊ぼう。

 海水浴場以外や遊泳禁止区域は、水深が深かったり、流れが速かったりする場所です。海水浴場内でも監視区域
の外側は、監視員の目が行き届かず危険です。遊泳禁止の赤い旗が出ている時は、水に入ってはいけません。

 2.浅瀬の川も油断しないで。

 川遊びでは、流れや深みに足を取られたり、苔(こけ)で足を滑らせてしまう危険があります。足のつく場所でも、流れが強いと溺れてしまうことがあります。水面の色がほかと違う場所の川底は深いことが多いので注意してください。

 3.プールサイドは、ゆっくり歩こう。

 濡れているプールサイドは滑りやすく、転んだり人とぶつかってけがをすることがあります。排水口付近は、吸い込まれる危険があるので要注意。子供が大好きな流れるプールは、特に事故が多いので気をつけてください。

 4.水遊びは1人では絶対にダメ!

 1人で遊んでいると、溺れたり流された時の発見が遅れて手遅れになってしまいます。水遊びは、2人以上でお互いの安全を確認し合うようにしてください。また、小さな子供からは、絶対に目を離さないようにしてください。
もうすぐ夏休み。安全守って水のレジャーを楽しもう。
 今日から数回に分けて水のレジャーの注意やポイントを紹介していきます。

 私もでしたが、子供たちは水遊びが大好きです。つい熱中し過ぎて周りが見えなくなりがちです。水の転落し、溺れてしまうような事故もそうした状況から起きています。大人は、子供の様子に十分注意してください。また、子供の周りの状況をよく見て行動することや、どんな場所やどういうことをすると危険かということを教えて、そこには近づかない等のルールを守るように話してあげてください。

1.出かける前は大人が確認すること。
 夏休みは、子供同士で出かける機会も増えます。「どこに誰と、何をしに行くのか、何時に帰るのかを必ず確認してください。そのうえで、1人では行かせない、海や川に子供だけで行かせないことが大切です」 
 もちろん、子供の体調や天気の注意も必要です。また、熱中症は、水遊びの最中にも発症します。帽子をかぶらせたり、水分補給にも気を配ってください。
    
現場での安全確認
 救命講習を受講した時、現場の安全を確認する動作があります。

 人が倒れています→周囲の状況≒異常なしまたは安全です。こんなセリフを言うと思います。講習会場は、室内で実技をする時は、広い場所でやることがほとんどです。またほぼ安全と言えます。
講習の中で習った安全確認を実際、現場でやると安全です、異常なしと言えることは、まずありません。

 私が訓練を受けた時、こんな状況が出されました。
公園の水飲み場で人があおむけで倒れています。蛇口から水は出っ放しで倒れてる人の体が濡れ続けています。水飲み場近くに設置されてる街灯の電線が切れて地面に垂れ下がっています。さらに倒れた人の近くに血のついたナイフが落ちてます。あなたはどう対応しますか?というシナリオでした。こんな現場は、あり得ないだろうと思う方がほとんどだと思います。

 まず倒れてる人に取りつくまでに障害となってるものを排除しなければなりません。凶器となりそうなナイフ、水を止める、切れた電線より遠くへ倒れた人を移動させる、感染防御。これだけではありません。倒れてる人の観察と状態に応じた応急手当てもしなければなりません。

 このシナリオは、一例に過ぎませんが、現場の安全確認≒自分の安全確保が第一優先です。まず助ける人間の安全が確保できない状況で活動するのは、非常に危険なことです。

 車で高速道路を走っていると、故障車有の電光掲示板表示を見かけることがあると思います。この時、JAFなり修理業者が現場に駆けつけますが、必ず2台で活動してます。1台は、故障車に対応する車と人。もう1台は、後方警戒する車と人です。これにも鉄則があって、2台の車が着いてから活動することになってます。これも現場での安全確認と確保の一つです。後方警戒車が走ってくる車に「ここで何らかのトラブルが発生してますから注意してください」と注意を促しています。これによってもう一台の車と人は、安全確保された状態で活動できます。これで完全に安全確保できたとは言えない部分もありますが、安全確保してる人がいることは、安心につながります。

 講習では、現場は安全ですとさらっと流してしまいますが、想定できる状況をイメージすると容易に近づくことができないことがお分かりいただけると思います。

 私が講習をやる時は、何らかの状況を出して受講者さんに、さぁどうしますか?と投げかけてみます。いろいろな答えが出ますが、時には、なるほどと思うこともあります。

 現場の安全確認もいろいろな現場の状況があります。傷病者の安全確保も大事ですが、まず自分の安全を最優先に行動してください。